「兵隊さんと分け合ったミロ」 【心霊】 | 太平洋戦争史と心霊世界

太平洋戦争史と心霊世界

海軍を中心とした15年戦争史、自衛隊、霊界通信『シルバーバーチの霊訓』、
自身の病気(炎症性乳がん)について書いています。


724 コピペ1 sage 2006/01/22() 17:27:35 ID:ykldhVd50

兵士 


こわい思いをしていないからこのスレに。少し長いです。

 

子どもの頃、いつも知らない人が私を見ていた。 その人はヘルメットをかぶっていてえりあしに布がひらひらしてて、 緑色の作業服のような格好で、足にはほうたいが巻かれていた。 小学生になってわかったが、まさに兵隊の格好だった。

 

その兵隊さんは私が1人で遊んでいる時だけでなく、校庭で遊んでいる時や 母と買い物でスーパーに行った時、いつでも現れた。 少し離れたところで立って、私を見つめている。 自分以外には見えていないし、いつもいつの間にか消えている。

 

私も少しはこわがってもよさそうなものだったが、何せ物心ついた時から そばにいるし、何よりその人から恐怖心を感じるようなことは全くなかった。 きりっとしてて優しげで、古き良き日本人の顔って感じだった。

 

やがて中学生になった。ある日いつもと違うことが起きた。 テストを控えた寒い日、夜遅くに私は台所でミロを作っていた。

 

ふと人の気配がしたので横を見ると、兵隊さんがいた。 けれどその日は手を伸ばせば触れるくらいそばにいた。 ぼけた私が思ったことは「意外と背低いんだな」くらいだった。

 

―それは何でしょうか?

 

体の中に声が響いたような感じだった。兵隊さんを見るとまじまじとミロの入った鍋を見ている。

 

ミロって言ってもわかんないよね・・・と思った私は「半分こしよう」と言って ミロを半分にわけて、カップを兵隊さんに渡した。



ミロ
 


―失礼します。

 

そう声が響いて、両手にカップを持ってふうふうしながら兵隊さんはゆっくり飲んでいた。 その時の兵隊さんの顔は、柔らかくてすごくうれしそうだった。

 

飲み終わって、また声が響いた。

 

―こんなにうまいものがあるんですね。

 

少なくて悪いかな、と思った私は「おかわりする?」と聞いたが、 兵隊さんはカップを私に手渡して、敬礼してふっと消えてしまった。

 

別の日に1人で家にいる時、クッキーを作っていた。 焼きあがり、冷まそうとお皿に並べていたら、人の気配がしたので窓を見ると、 庭先に兵隊さんがいた。

 

私はおいでよ、と手招きをしたが、兵隊さんはにこっとして首を横に振った。 あれ?と思っていたら兵隊さんは敬礼して、ふわっと消えた。 ヘルメットから出てる布がふわりとしたことを覚えてる。 それきり、兵隊さんは私の前には現れなくなった。

 

今でも兵隊さんのことを思い出す。 美味しいものを食べた時や料理が美味しく出来た時、 兵隊さん、どこかで美味しいもの味わえているかなあと。


             


【解説】前回から引き続きエクトプラズムの話になります。「兵隊さん」は女の子がいつも居るところ現れるので、女の子のエクトプラズムが幽霊出現のために利用されているのかもしれません。

 

 この場面では、物質化した兵士の霊がカップを持ち、実際に中に入ったミロを飲んでいます。その後カップは空になりました。これはどういうことか?

 幽霊が消えた後 
 

 幽霊が出現する時には、傍らにいる人間の幽質結合体がエクトプラズムに変換され、それが人型を作り幽霊ができあがります。また幽霊が消えた後は、上の図のように使用されていたエクトプラズムは、元の所有者の身体の中に戻ります。

 

 つまり兵隊さんが飲んだミロの液体は、飲んだ時点でエクトプラズムに変換され、最終的にはその所有者である女の子の体内に一緒に吸収されてしまったのではないか、という推測ができます。

 

女の子が見た「兵隊さん」は、地上を彷徨っている霊だったようです。最後に出現しなくなったと書いてありますので、断言はできませんが、これで成仏、つまり無事霊界へ行ったのではないでしょうか。