- 永遠の0 (講談社文庫)/百田 尚樹
- ¥920
- Amazon.co.jp
これは太平洋戦争下でのある零戦パイロットの人生を描いた小説です。話の焦点となるパイロットと、その周辺人物の存在自体はフィクションですが、実際の史実に架空の人物を融合させた形にしています。
だからタイトルにある「0(ゼロ)」も零戦を表しています。
よく米兵が零戦を「ゼロ」と呼んでいましたね。
話は現代から始まるのですが、ある姉弟が終戦間際に特攻で若くして死んだ、祖父の人生を調べようと思い立ちます。彼らは祖父を知っていた元海軍軍人たちから回顧録を聴取して、祖父がどんな人物だったのか調べるうちに、彼の半生が次第に明らかになってきます。
そして真相を究明していくうちに、自分たちの家族に秘められた、ある歴史に遭遇することになります。その秘密とは・・・というお話です。
この小説は、太平洋戦争を全く知らない高校生などが読んでも理解できるよう、戦争やその背景の説明に膨大な紙数を割いています。これ一冊読めば、あの時代について一通り分かるようになると思います。そのため内容も約600ページという長大な物語となっています。
巷で人気の本らしく、何人かのブロガーさんが取り上げていましたので読んでみようと思いました。
でも近隣の図書館をチェックしたら、何と110人待ちとか50人以上の予約待ちなんです。
こんなに待っていられないのでブックオフで買ってきました。(書店でないところがセコイ・・・)(^o^;) あとコミック版もあります。
所感としては話自体には感動しましたが、私はフィクションで「お涙頂戴」的な場面があまり目につくとシラケ気味になりますので
、アマゾンの書評でいうと★4つでしょうか・・・。