「元軍人の爺ちゃん」 【心霊】 | 太平洋戦争史と心霊世界

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海軍を中心とした15年戦争史、自衛隊、霊界通信『シルバーバーチの霊訓』、
自身の病気(炎症性乳がん)について書いています。


484:本当にあった怖い名無し : 2007/06/04() 16:53:28 ID:X/T3xWtI0

シャボン玉と木 

 

俺が小学校5年のころに、ひいじいちゃんが無くなった。病気や怪我で死んだわけではなく、老衰だった。98歳の大往生だった。

 

俺に小遣いくれたり、一緒に釣りに行ったり、燻製つくりをしたり、その他にも火薬の作り方とかも教えてくれて、何でも知っていて、いろいろな遊びを教えてくれるひいじいちゃんだった。

 

 大往生で無くなったので、葬式でもその後の宴会でもみんな和やかなムードだった。ただ、一番懐いていた俺はやっぱり悲しくて、一人自分の部屋でシクシク泣いていた。

 

 客も皆帰って、ごく身近な親戚だけになったので、風呂に入って寝た。当時寝ていたベッドは、二段ベッドの下がない様なもので、横になると田んぼと家の前の道路がよく見えた。

 

暑くて目が覚めて、何となく窓のほうを見ると、白い着物を着た人間がスーッと移動していた。そして、その白い人はピタリと止まると、こっちの方を向いて片手をすっと伸ばして、頭の上でクルクルとまわしていた。

 

よくは見えなかったが、きっとひいじいちゃんに間違いないと思い、自分も必死にひいじいちゃんと同じように、手を振り替えした。しばらくすると、またスーッと移動して消えてしまった。

 

 大人になって気づいたが、あの時の手の振り方は、海軍の兵隊や軍人が帽子を持って手を振る独特のものだった。

 

「そういえばひいじいちゃんは、元軍人だったなぁ。」とぼんやり思い出した。あの時の白い人は絶対にひいじいちゃんに間違いないと確信した。ひいじいちゃんが、軍人だった頃に被っていた略帽?は俺が貰って大事にしている。

 

長文すまぬ。 

 

ひいじいちゃん元気かなぁ。


                   

 

 

【解説】この幽霊として出てきた曾おじいさんは、白い着物を着ていました。このケースだけでなく、目撃した幽霊が白い服を着ていた、白っぽく見えた、頭に白い被り物の様な物を被っていた、という証言がよく報告されています。

 

 幽霊はエクトプラズムという半物質から成る要素で出来上がっていますが、実はこれが白く見えます。そのため幽霊が白っぽく見えることが多いのです。

 

幽霊として完璧に形作られた場合は、服なども何色かに着色されるかもしれません。しかし白い着物、白い服や白い帽子という場合は、幽霊の形体は完全な形で出現できず、服がエクトプラズムと同じ白色になってしまっている可能性が高いです。

 

 それから曾おじいさんが、片手を頭の上でクルクル回している動作は海軍の「帽振れ」みたいです。こんな動作をする人はあまりいませんから、やはり別れ際に孫に会いに来たのかもしれません。


帽振れ 

帽振れ。帽子が無い時は手だけクルクルと360度回転させる。