
シルバーバーチとはかつて3000年前に地上生活を送り、地球を霊的に浄化するため、人間に霊的真理を届けようと地上に降りてきた高級霊です。
最近領土問題で近隣諸国との軋轢が発生していますが、シルバーバーチが領土問題に関して語った項目がありますので、それをご紹介します。最初にシルバーバーチの物的財産に関する見解です。






(シルバーバーチ)
「物的財産は一時的な所有物に過ぎません。所有物といっても真に自分のものではなく、ただの一時的な保管物にすぎません。一方、霊的財産は錆びることも色あせることもありません。永続性があります。」
【解説】物質でできている財産は他界しても、霊界には持っていけずこの世でしか使えません。しかし知識や体験は自分自身と一緒に次元の違う霊界にまで持ち越せます。以上のようにシルバーバーチは、地上でしか使用できない物質には必要以上に執着しないように示唆しています。

(シルバーバーチ)
「大霊は地上人類のために用意される恩寵についてはきわめて寛大です。すべての者に十分に用意しておられます。領土問題で争う必要はないのです。
そもそも誰のものでも、どの国のものでもないのです。大霊のものなのです。人間はその大霊の借地人(テナント)にすぎません。ホンの短い期間だけ地上に逗留するためにお借りしているだけなのです。
霊的知識さえあれば、一滴も血を流さずに、一人の命も失わずに、すべての問題が解決できるはずです。ところが無知と既得権力が障害をこしらえてきたのです。あなたのような方が物質万能主義と闘う軍隊に一人加わるごとに、暗黒の勢力を一歩押し返すことになるのです。」
【解説】地上には人間全員にいきわたるほどの物的な供給物が用意されているので、土地の奪い合いをする必要はないというのがシルバーバーチの教えです。
しかし現在も依然として飢餓や貧困が存在するのは、一部の人間が供給物を独占して全体に欠乏が出ているためと言われています。また本来領土は誰のものでもないので、互いに奪い合って争うのはおかしいということです。
それは自分(の国)さえ良ければいいという利己主義から来ており、シルバーバーチが説く宇宙の法則を知れば、全ての紛争を解決できると強調します。
しかしシルバーバーチも時折述べていますが、これは本来こうあるべきという究極の理想を表しています。従ってこの理想を道義心の低い現代社会に当てはめて、そのまま実行することは不可能と言ってよいでしょう。
現在の解決策としては「領土は誰のものでもない」というシルバーバーチの見解から、最も近いところにある、現実に対応できそうな対策を実行するしかないのではないかと思います。その具体策は次回取り上げる予定です。
『シルバーバーチの霊訓』(10)、6章 音楽を語る
『シルバーバーチの霊訓』―スピリチュアリズムによる霊性進化の道しるべ、3章 わたしたちは決して見捨てません
キーワード:領土問題、物的財産は一時的な所有物