海軍の体罰 「バッター」「牛殺し」 | 太平洋戦争史と心霊世界

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海軍を中心とした15年戦争史、自衛隊、霊界通信『シルバーバーチの霊訓』、
自身の病気(炎症性乳がん)について書いています。



■バ ッ タ ー

 

 

 以前海軍での水兵に与える体罰、「バッター」について掲載したことがありました。

 

その後、映画「男たちの大和」を見たらバッターの制裁場面が出てきましたので、わかりやすく画像でご紹介します。


バッター:説教  兵たちは夜の作業終了後に整列させられ、「精神棒」とも呼ばれる棍棒を持った上官(右)に説教を聞かされます。

 

別にお咎めの内容はどうでもよく、要するに何らかの理由を付け、兵に体罰を与えることが目的となっています。

バッター:構え  次に体罰を与える相手を選ぶと、上官は「両手を上げろ!歯を食いしばれ!」と掛け声をかけます。

バッター:叩く  相手の構えができたところで、上官が臀部をこん棒やパイプで力を入れて数回叩きます。中にはうっかり背中を叩かれて死亡した兵もいました。



■牛 殺 し


牛殺し 


 「バッター」は重大な制裁でしたが、「牛殺し」は冗談半分にさとす体罰でした。これはちょっとしたミスによる制裁、かけごとの勝負などで使用されました。

 

 やり方は人差し指と親指でOKサインのように丸をつくり、指先を強くはじいて、人差し指の爪を相手の額に強打させます。

 

 この牛殺しは何もやることがないヒマな時に、ジャンケンをして勝った者が負けた上級者に牛殺しをくわせたりすることもありました。

 

 これをくらってもせいぜいおデコが赤くなるくらいだったので、たわいもない愛嬌のある体罰でした。しかしやり方にもコツがあって、上手な人が行うととても痛かったそうです。