海外メディアでの日本の衆議院選報道 | 太平洋戦争史と心霊世界

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海外メディア(米国)の日本の衆議院選挙に関する報道です。既に周知の部分を抜かしてざっと抜粋してみました。至らない点もあるかもしれませんので、興味のある方は直接各サイトからお読みください。

 
        アメリカ          アメリカ          アメリカ      


 


Los Angels Times】日本、保守党が選挙で大勝利

http://lat.ms/XvclIp


 自民党の見事なカムバックは経済停滞と、中国に後れを取ることに対して、国全体に不安が著しく高まっていることへの反映である。

 

「自民党には経験があるし、リーダーとしてもより適任だ」と38歳の会社員、山田タカシは自民党に投票した理由を述べた。前回彼は原子力に反対する第三極を選択した。

 

自民党の返り咲きにより、紛糾の的となっている島をめぐり緊張が高まる可能性が出てきた。尖閣はアジアにおいて、過激なナショナリスト達の非難の矢面に立たされてしまっている。

 

安倍氏は第二次大戦後の日本国憲法の改憲を支持し、軍隊での制限を無くそうとしており、日本主権での強い防衛を約束している(改憲による攻撃とかじゃなくて防衛と書いてありますね)

 

「日中友好は両国共に国家的な関心事です。双方ともにそれを認識しています。私は中国がそれを理解していない事に問題があると思う」安倍氏は開票終了後に日本のテレビに向かって語った。

 

 

【解説】ロサンジェルスタイムズまとめると、日本ではタカ派が政権を取り、尖閣問題に関して自民党は中国に問題があると言っています。しかし安倍氏は平和的手段で領土問題の解決を望んでいる、みたいに書いてあります。


        アメリカ          アメリカ          アメリカ


 

The New York Times】日本の選挙、保守政権に戻る

http://nyti.ms/R1Fk8z

 

 

選挙は混迷を極め、新政党がひしめいており、その公約は福島原発事故後の廃炉から、アメリカ式の連邦制度(道州制?)の創設にまでわたっている。自民党は景気回復策と強硬さを増す中国への対応策という、より保守的な構想で勝利を得た。

 

しかし今選挙で多くの日本人は、日本に変革を望んでいないわけではなく、反中の右翼になろうとしているわけではないと見た。

 

日本人は現職の民主党議員を糾弾し、民主党は自民党議員によって一蹴されてしまった。民主党は公約を反故し、有権者を失望させただけに終わったからである。安倍氏は、自民党は対立政党にうんざりした国民が押し上げた波にただ乗っただけだと認識している。

 

「これ(自民の勝利)は自民党内での信用回復につながったのではなく、民主党による3年間の至らない政治への否決だと認識している」日曜日、安倍氏はリポーターに述べた。

 

「日本人は3年間民主党に賭けましたが、全くひどいものでした」52歳の株式仲買人、タキザワ・ヒデユキは東京の郊外、川越の投票所で語った。タキザワ氏は前回の選挙で民主党に投票したが、今回は自民党を選択した。「今は自民党にもっと望みを託しています。特に外交にですね」と言った。

 

懸案事項として、タカ派の安倍氏が強硬さを増す中国に対し、日本人の不安を煽ろうとするかもしれない。特に東シナ海にある、日本で言うセンカク(尖閣)諸島を最近中国が領有権を主張している件である。

 しかし安倍氏は、日本の最大の貿易相手国である中国との関係を、速やかに改善するよう対策すると約束した。

 

安倍氏はまた、初代民主党・鳩山総理とワシントンで生じた、沖縄の米空軍基地問題から起きた米国との緊張関係を改善すると述べた。

 

また自民党は、民主党が末期政権の時に2030年代までに国内の原子炉をすべて廃炉にするとした案を支持しているようである。

 

「これは委任なき大勝利です」 京都大学の政治学者、マチドリ・サトシ教授は解説した。「安倍氏はこれをやりたい放題の全権委任のように見なすべきではない」

 

インタビューで投票者の一部は、最大の懸念はタカ派的なスタンスではなく、2007年に安倍氏が首相だった時のように、すぐに辞めてしまうのではないかということだと言った。彼が腸疾患で辞めたすぐ後に、自民党は参議院選挙で敗北した。

 

「安倍さんは一度既に仕事を投げ出している」 やはり川越の選挙に来た41歳の事務員、坂本ユカコは述べた。「尖閣問題が手に負えなくなってきたら、また逃げるんじゃないでしょうか?」

 

アナリストは自民党が勝利した理由がもう一つあると示唆している。それは一票格差が今だにあるからである。

 

東京のような都市部よりも、過疎地ではより議席数が多く、選挙区の区分けが不平等となる原因となっている。選挙で勝つには、伝統的に公共事業を誘致して地域へ還元することが公約になっており、建設事業をもたらして過疎地域を買収しているのである。

 

 

【解説】ニューヨークタイムズでの自民党の取り上げ方を見ると、自民党の勝利は国民の多数が自民党自体を支持していたからではなく、民主党がダメだったので、他の確かそうな政党に入れただけだと解説しています。

 

 ニューヨークタイムズは、タカ派の安倍氏は紛争を起こしそうなきな臭い気配が見えるが、領土問題を中国と友好的に解決するようだと書いています。日本では平和的解決で臨むと言っていたでしょうか?わかりません。

 

他のメディア(カナダ)も見ましたが、みんな一様に安倍氏を保守のタカ派、強硬派、ちょっと危なそうと書いていますね。

 

脱原発政策は自民がそのまま言ったことを額面通りに載せています。自民党が自ら言った言葉を捻じ曲げ、原発推進に走る気配には気付いていないのかもしれません。

 

 また今回の自民党勝利の原因の一つには小選挙区問題があると言われていますが、こちらでは一票格差問題を提起しています。



ニューヨークタイムズの野田首相 ニューヨークタイムズのしょぼくれた野田首相の写真。