長くなってしまいましたが・・・後編です。

日本人であると思っていた中尉は、実は日本留学していた中国人スパイだった。左文字少尉がカマかけて最後に中尉に白状させます。この辺の話は「第十七捕虜収容所」に似ています。
「第十七捕虜収容所」。米兵(左)が、捕虜収容所に紛れ込んでいるアメリカ在住だったドイツ人スパイ(右)を暴き出す場面。
ほかにも西部劇をもじったような場面がありましたが、私にはどの映画かわかりませんでした。(・_・?)
辻政信がモデルらしい新田参謀中佐。ノモンハン事件で捕虜交換で帰ってきた将兵に自決を強制し、作戦に失敗した彼自身は咎めもなく生き延びていた。
情報屋をしている陸軍元少尉・早川もそれを強いられた一人で、彼は自決せず逃亡し、新田参謀に再会するのを待っていました。
ノモンハンの責任を取るのは作戦に失敗した新田参謀で部下ではないと糾弾し、参謀を倒します。
結局責任を取らない軍上層部を痛烈に批判していますが、これは現代の政治情勢にも通じます。今だこういう所は直ってないのですね。 ソロバン占いが好きだった一等兵が戦死し弔う左文字小隊。
兵士A「いい奴だったな・・・」
兵士B「ああ、いい奴だったよ」
兵士C「月並みなこと言うな!・・・おかしな奴だったよ」
情報屋・早川のもらいっ子として出てくるお子ちゃまとアフラック二羽 がカワイイ。(*^o^*)
左文字小隊は最後に軍旗を取り戻します。
しかしボロい軍旗を奪還するのに戦死した陸軍兵は数十人。面白いコメディですが軍隊の不条理さを感じさせる話でした。
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