言語:日本語、公開:1960(昭和35)年、製作国:日本、
時間:107分、監督:岡本喜八、
出演者:加山雄三、佐藤允、フランキー堺

あるブロガーさんからこの映画は面白いと聞きレンタルしてみました。↓↓↓
■「好きなアクション映画」(戦車兵さんのブログ)
北支戦線で、陸軍歩兵部隊が全滅した歩兵第四六三連隊の軍旗を捜索に行くという内容です。戦後に製作されたものなので、反戦・軍隊の不合理性を揶揄する痛快なブラックコメディです。
また西部劇など他の映画や実在した軍人をもじる場面もあって、話にも色々趣向を凝らしています。

※コメントで時代考証は正確だったとのご意見がありましたので、該当部分を青字で訂正しました。
【訂正】戦場では髪の毛も伸びるので、この程度は許容範囲とのことです。

現在の加山さん。でも今も昔もそんな変わりませんね。よい年の取り方をされています。(*^o^*)
戦闘で行方不明になってしまった軍旗。ボロボロの代物ですが、陸軍では軍旗は人命よりも大事な物でした。軍旗は破れても修繕せずにそのまま使用します。
この命より大事な軍旗を探し、四六三連隊は第一次軍旗捜索隊を派遣しますがこの隊は全滅。それでも軍旗を探すため、第二次捜索隊として左文字(さもんじ)小隊に白羽の矢が立てられます。
左文字小隊。中央が左文字隊長(少尉)
話全体はフィクションですが、このエピソードで陸軍ではいかに軍旗を大切にしていたかがわかります。
本来「歩四六三本部」と書くところを「ホ四六三ほンぶ」となっています。
中国戦線では漢字で書くと中国人に読まれてしまうため、わざと平仮名で書いたそうです。
ただ映画なのでおふざけで「ほんぶ」とすべき仮名が「ほンぶ」となっています。 ソリが合わず、取っ組み合いのケンカを始める一等兵(中央)と腹黒い曹長(左)。それを見物する隊長(右)・・・ありえない(笑)
【訂正】曹長は部隊外からの参入者で、一等兵の直属上官ではありませんでした。従って部隊内で二者がケンカするという可能性も実際にありえます。
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