ガン・ルームと階級別ルーム | 太平洋戦争史と心霊世界

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海軍を中心とした15年戦争史、自衛隊、霊界通信『シルバーバーチの霊訓』、
自身の病気(炎症性乳がん)について書いています。



 海軍士官には軍艦の中に一人ずつ個室があり、自由時間には自室に閉じこもれますが、食事・休憩などは以下のグループの室で行いました。

 

士官室: 分隊長以上の士官の入る室。中尉でも分隊長なら士官室入りとなる。

映画「ハワイ・マレー沖海戦」での士官室 

映画「ハワイ・マレー沖海戦」での士官室。

『ジパング』に出てきた士官室

『ジパング』に出てきた士官室。ボンベイ攻撃にも独り高みの見物を決め込む草加少佐。(ジパング・19巻)



第一士官次室 いわゆるガン・ルーム。海軍兵学校・機関学校などの出身者で、若い中尉・少尉と候補生の入る室。


戦艦「大和」のガン・ルーム  戦艦「大和」のガン・ルーム。映画「連合艦隊」

戦艦大和のガン・ルーム 同じく戦艦大和のガン・ルーム。映画「男たちの大和」


 「ガン・ルーム」という言葉は海軍関連書を読むと時々出てきます。第一士官次室がガン・ルームと言われるのは、イギリス流に習ったものです。そのいわれは、


 「若い学校出の士官はいつでも戦闘位置につけるように、大砲のそばで起居した。すなわちガンの室である。」ガン(01)

 

 士官たちは最初は大砲の近く寝起きしたようですが、その後軍艦も居住性を考えるようになり、それぞれの室を造りました。しかし大砲(ガン)を離れてもガン・ルームという名前が残ったということです。



第二士官次室 兵あがりの(特務)中尉・少尉の入る室。年季が入っていてはげ頭やヒゲの士官が多かった。

 

准士官室 兵曹長(准尉)の入る室。

 

先任下士官室 各分隊の先任士官が入る室で、大きな艦だけにあり、小艦艇・小部隊には無い。


 

兵員室 居住区と称して、下士官・兵が寝食、休憩も一緒の大部屋。


兵員室のベッド  兵員室のベッド ベッド

吊り床(ハンモック) 水兵は吊り床(ハンモック)を使用。