言語:日本語、公開:1967(昭和42)年、製作国:日本、
時間:157分、監督:岡本喜八、出演者:三船敏郎、黒沢年男、中丸忠雄、笠智衆、山村聰

タイトルの「日本のいちばん長い日」とは終戦間際の昭和20年8月14日~15日を指していますが、映画の時間も2時間半と長いです。
この2日間にポツダム宣言受諾による降伏決定、それに不満を持つ近衛師団の反乱、反乱軍の鎮圧、阿南(あなみ)陸相の自害などがありました。
そして最後に15日の天皇の玉音放送が無事に終了するまでの陸軍中心のストーリーとなっています。 会議を持つ政府上層部。左は阿南陸軍大臣(三船敏郎)、中央は米内海軍大臣(山村聰)、一番右は鈴木貫太郎首相(笠智衆)。戦争映画でおなじみの顔触れが多いです。
ポツダム宣言受諾をめぐる内閣会議では、陸軍が徹底抗戦を主張し紛糾して結論が出ず、天皇の決断によってようやく降伏が決定されます。 しかし近衛師団の椎崎中佐(中丸忠雄・左)と畑中少佐(黒沢年男・中央)は承服できず、本土決戦を主張し反乱を起こします。
8月14日に決起した彼らは森近衛師団長(島田正吾)を味方に付けようとするも、拒否され殺害。
反乱軍は宮中へ乱入し、前もって録音しておいた天皇の玉音放送のレコード
を夜通し家探しするが結局見つかりません。
近衛師団と別ルートの反乱軍により、鈴木首相宅は焼き討ちに遭います。上の画像ちょっと不鮮明ですが、邸宅が燃えているところ。
一方、降伏を回避できなかった阿南陸相は自宅で遺書を残し切腹してしまいます。
反乱決起の翌日。陸軍からの賛同が得られず、進退極まった反乱軍リーダーは最期に自決。8月15日の正午に玉音放送は無事行われ、終戦となりました。
この映画では、なぜか余計な所で目が釘付けになったりしてしまいました。
こっこれは・・・野田首相がなぜ昭和20年に・・タイムスリップか?
終戦間際で食糧難の時期なのに、中央には丸々と肥えた人が・・・
政府関係者にとって、8月14~15日はめまぐるしく、とてつもなく長い疲弊した2日間でありました。