公開年:2005年、言語:日本語、製作国:日本、時間:145分
監督:佐藤純彌、出演者:反町隆史、中村獅童、
松山ケンイチ、仲代達矢、鈴木京香、蒼井優
この映画、最初レンタルするのを何となくためらっていました。
まあこれは私の先入観なのですが、ネーミングが「男の・・」や「男たちの・・」だと、何となく女性は借りて(買って)はいけないような気がしてしまうのです。
この映画は戦艦「大和」の乗組員の物語で、時代は2005年から始まります。戦艦「大和」の乗組員だった元少年水兵、神尾克己(仲代達矢)が過去を回想する形で話は進行していきます。
昭和19年4月、神尾克己(松山ケンイチ)は戦艦「大和」乗艦を命じられ、艦隊勤務が始まります。
やがて昭和20年4月5日、「大和」は沖縄特攻の命令を受け出撃、4月7日に米軍飛行機の爆撃を受け、鹿児島沖で沈没。九死に一生を得た神尾が郷里に復員するまでを描いています。
映画の特徴として、下士官兵の艦船内での作業や日常生活が詳しく描かれています。艦内での主計科の炊事業務、甲板清掃、海軍体操、ハンモック、そして体罰などなど。
甲板掃除
甲板上での海軍体操
この映画を海軍讃美のプロパガンダと言う人もいるらしいですが、私には特にそう感じませんでした。体罰のようなネガティブな部分も描写されていますし。
「大和」は沖縄特攻に出港するも、既に航空機が払底していたため飛行機の護衛もつけられず、米軍の飛行機が「大和」に襲いかかります。
「大和」は最初の攻撃を受けてから約2時間後、激しい爆撃により艦が傾き総員離艦命令が出されます。それまでに甲板では激しい戦闘が繰り広げられることになります。
神尾が呉に帰省した時、妙子(蒼井優)という女の子が出てきます。
私は妙子が神尾の家に家族同然のように出入りしているので、てっきり神尾の妹だと思いこんでいましたが、本当は神尾の同級生だったのですね。(・Θ・;) ネットの解説で気が付きました。
幼なじみの神尾克己(松山ケンイチ・中央)と妙子(蒼井優・右)
妙子が「かっちゃん(神尾)が好きじゃ」と言っていたので、やけに濃い兄妹だなと思っていましたが、家族じゃないんだ・・・。 大ボケでした。
戦友や知人、家族が次々と死んでゆき最後に「大和」の沈没で終わるのは「連合艦隊」に少し似ていますが、「連合艦隊」は士官の物語で、こちらは下士官・兵が中心となっています。どちらも胸が詰まる映画でした。