『ジパング』登場の艦艇名とその命名法(2)【ジパング】 | 太平洋戦争史と心霊世界

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『ジパング』で登場した日本軍の艦艇紹介の続きです。

 赤文字の艦は、途中で改造されたなど何らかの理由で、通常の命名ルールからはずれている艦艇です。

 

3.【航 空 母 艦】

 

多数の航空機を搭載し、その発着を容易にする特殊の設備を有し、軽微な武装を持つ。

 

(空母の命名法):空を飛ぶ高貴な生き物から名付ける。(龍、鶴、鷹、鳳など)

 

■ジパングに登場した空母: 赤城、加賀、蒼龍、飛龍、
龍驤(りゅうじょう)、翔鶴、瑞鶴(ずいかく)、
隼鷹(じゅんよう)、飛鷹(ひよう)、
鳳翔(ほうしょう)、龍鳳(りゅうほう)

 

→ 赤城山岳名から名付けられた。もともと巡洋艦で空母に改造されたため、通常の命名法からはずれている。

 

→ 加賀は昔の国名にちなんで命名された。もとは未完成の戦艦で、建造途中で空母に改造された。

空母「龍驤」  空母「龍驤」(りゅうじょう)。『ジパング』上ではインド洋で沈没し、乗艦していた滝中佐は溺れそうになったところを危うく救出される。(ジパング・18巻)

 

 史実では昭和178月の第二次ソロモン海戦にてガダルカナル沖で沈没した。


空母「赤城」  空母「赤城」。ミッドウェー海戦時に草加少佐は赤城に乗艦していたが、米軍による爆沈のため戦艦「霧島」に移乗した。(ジパング・31巻)



4.【駆 逐 艦】

 

速力大で運動軽快、数門の中小口径砲および発射管を備え、専ら敵艦の撃沈を主任務とし、傍ら敵雷艇、潜水艦の撃破・駆逐並びに警戒に任ずる。

 

(駆逐艦の命名法):自然現象に由来する名を付ける。

 

■ジパングに登場した駆逐艦: 島風、汐風、松風、若竹


駆逐艦「島風」  駆逐艦「島風」。島風の艦長、立石少佐は角松二佐らが乗った極秘任務上にある潜水艦「伊-152」を敵艦と思いこみ、執拗に追い回す。(ジパング・20巻・21巻)


駆逐艦「島風」の艦長、立石少佐

駆逐艦「島風」の艦長、立石少佐


5.【潜 水 艦】

 

速力は小であるが、航続距離は大で、水中を潜行して敵艦を魚雷攻撃するのを主な任務とし、潜望鏡、発射管、大砲を備えるほか、機雷敷設装置および飛行機を有するものもある。

 

(潜水艦の命名法):一等潜水艦は:「伊号第XX潜水艦」と命名する。二等潜水艦は「呂号第XX潜水艦」

 

■ジパングに登場した潜水艦: 伊-21号、伊-152


潜水艦「伊-152」  艦長・堀田少佐率いる潜水艦「伊-152」は、角松二佐ら4人を「みらい」に送り届ける極秘任務に就く。その途中で友軍の駆逐艦「島風」に敵と間違われ攻撃を受ける。(ジパング・1921巻)

堀田艦長1 
「伊-152」の艦長、堀田少佐


6.【潜 水 母 艦】

 

主として潜水艦のために軍需品の補給、乗員の居住給与等の特殊設備を有し、軽微な武装を持つ。

 

(潜水母艦の命名法):鯨が末尾につく名を命名する。例「迅鯨」、「長鯨」

 

ジパングに登場した潜水母艦:平安丸。これはもともと貨客船だったため、潜水母艦の命名法からはずれており、「鯨」は付いていない。


潜水母艦「平安丸」 
潜水母艦「平安丸」。「みらい」がアッツ・キスカ島へ向かった時、同行したのがこの平安丸だった。(ジパング・9巻)