如月中尉に「今時第一種軍装なんて・・・」【ジパング・22巻】 | 太平洋戦争史と心霊世界

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 ジパング22巻(p44)、横須賀の追浜(おつぱま)飛行場で、如月中尉はパラオ行きの飛行機を待っていますが、離陸準備している飛行士の挙動に不審を抱き、彼を締めあげて詰問します。

 その際に飛行士に言われたのが以下の言葉です。

 

 飛行士:「乗機を自分で点検とは用心深いにもほどがあります。中尉こそ・・・今時第一種軍装なんて・・・なんというか・・・着慣れない軍服を着てるみたいですよ


今時第一種軍装1
今時第一種軍装2 

 この会話にはツッコミどころが2つあるのですが、一つは如月中尉が着ているのは夏用の白い第二種軍装で、冬用の黒の第一種軍装ではないです。ここはかわぐち氏のうっかりミスでしょう。

如月のキャリア1 
第一種軍装はこちらです


 もう一つはこの会話を聞いて、「今時第一種軍装なんて・・・」という会話が意味不明にきこえるかもしれません。

 

この意味は、多分この昭和18年当時、すでに草色の陸戦服を着ている人が多くなっていたので、如月は「今時」着る人のいなくなった白の第二種軍装をなぜ着ているのかと問われたのでしょう。

 

なぜなら白の軍服は目立ちやすく、敵の機銃掃射の標的になりやすいと言われていたからです。

 

如月中尉が第二種を着ているのはもしかすると、かわぐち氏の如月ファンへの読者サービスも入っていたのかもしれないですね。