
先日脱原発デモの記事を書いたところ、「原発後のエネルギーはどうするのか」という声をいただきましたので、急きょ飯田哲也氏の動画を以下に掲載しました。彼は節電と自然エネルギーへの転換で乗り切るという考えです。
飯田哲也氏
●飯田哲也(いいだ・てつなり)氏:
NPO法人環境エネルギー政策研究所(ISEP)所長。1959年山口県生まれ。京都大学工学部原子核工学科、東京大学大学院先端科学技術研究センター博士課程単位取得満期退学。(株)日本総合研究所主任研究員、ルンド大学(スウェーデン)客員研究員。自然エネルギー政策を筆頭に、市民風車やグリーン電力など日本の自然エネルギー市場における先駆者かつイノベータとして、国内外で活躍している。
1「飯田哲也:日本の自然エネルギーの未来」
(自然エネルギー対策)
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アップロード:2011年5月11日、時間:10分51秒
【内 容】
・福島の原発事故により、どのような影響がありましたか?
・電力の供給不足への中期的および長期的な対応を教えてください
・日本が2050年までに再生エネルギーに100%移行するにはどうすればよいですか?
・その場合にかかるコストの詳細を教えてください
・なぜ今まで、日本は再生エネルギーの優先順位が低かったのですか?
・福島の原発事故により、他にどのような変化がエネルギー分野にあると思いますか?
2「飯田哲也 これからのエネルギー政策 2011.01.11」(節電対策)
アップロード:2012年1月11日、時間:32分26秒
時間は32分で少し長いです。画像もなく音声だけですが、原発問題と太平洋戦争を重ね合わせて語っており大変面白いです。私も同じことを考えていたのですが、やはり他の人もそう感じるようです。
21分以降から節電によるエネルギー対策を説明していますので、忙しい方はここから聞いてもよいでしょう。
節電対策、電力会社の燃料の問題については以下に一部掲載しました。
●節電対策としてリマンドサイドマネージメントを行う。
これはアメリカ・ヨーロッパが20年前以上から行っている需要側を管理する方法。
(1)ピークマネージメントを行う
停電が起きるようなピークの状況は1年で5時間しかない。ここをうまく抑えれば100万キロワット抑えることができる。このようにピーク時の電力管理を行う。
(2)ピーク時の料金を高く設定する
ピーク時の電気料金を高くすればおのずから電力需要は下がる。
●現在の電力会社の本当の問題は電力不足ではなく、石油価格の上昇により資金繰りが持たなくなってきていること。
これまでは電力債(トリプルAの超優良債)を発行して燃料を買っていたが、3.11以降は市場が受け取らなくなってしまった。そのため資金繰りが非常に厳しくなって燃料が買えない。
【解決策】政府が保証して電力債を買ってやればよい。
他のエネルギー政策も後日掲載する予定です。以上の原発後のエネルギー政策に異論のある方は、当ブログの批判ばかりでなく、推進派・反対派の双方ともご自分の持論もお披露目いただきたいです。例えば・・・
例)原発推進派の意見:
地震・津波に耐えられる今以上に強固な原子炉を作る
これでは誰でも言えますし、参考になりませんので、具体的にデータや数字を挙げて、技術的にどうすれば今の原発を再稼働できるのかなど、論じていただきたいです。
こちらもそれなりに原発情報を調べていますので、反対派で異論のある方もご自身の持論を論じてください。
コメント欄が狭すぎるようでしたら、ご自身のブログで自説を展開いただければ拝見しに伺います。