西日本最高峰に立つ | カマキリを飼ったり逃がしたり
まいど。
お久しぶりやの。

石鎚山っちゅー山のぼってきたんで、
そのことを少し書こうかと。

その前に。

石鎚山って?
四国山地西部に位置する標高1,982mの山で、近畿以西の西日本最高峰である。
愛媛県西条市と久万高原町の境界に位置する。
古くより山岳信仰の山とされ、修行道場として知れ渡った。

えーとWikipediaより抜粋・・・と。

なんで登ったの?
石鎚山では7月1日~10日まで「お山開き」という神事があって、興味があったため。
どんな神事か詳しいことは知りませんが、
石鎚神社で祀られているご神体がその期間だけは
頂上で祀られるとか。
これ珍しいよね。
普通、山のてっぺんに神様がいて、山をご神体として
崇めるところが多いのに、ここは違うみたい。


まぁなんしか写真いっぱい撮ってきたんで、進めましょうか。




いきなりオマケ写真をどーん。
これは今治市のサンライズ糸山っちゅー宿泊施設から
撮影した日の出です。
見えてる橋は来島海峡大橋。
いつも通る橋ですわ。
「村上海賊の娘」をちょうど読んでたんで、
なんか感慨深かったね。

登山の安全祈願をしておきましたわ。

さて、山登りをはじめる地点ですが、
いろいろコースがあるみたいですけど
一番ポピュラーとされておるロープウェーを
使ったコースでいきます。

石鎚登山ロープウェーまでは車で行ったんですが、
なかなかの秘境っぷりよ。


川の水きれいすぎやわ・・・


ロープウェーで石鎚神社成就社まで行きます



成就社あたり土産物屋やら宿泊施設があって、
なんかちょっとした町みたいになってたわ。

どうやら7月1日~10日までは登山切符とやらを
買わないと山に入れないということなんで買います。

もともと山開きの期間中は女人禁制だったけど、
今は7月1日だけ女人禁制だとか。
7月1日は女の人はこの成就社でお別れのようです。


ここを超えたらいよいよ始まります



石鎚信仰をしとる人がわんさかおりました。
大事な時期なようで、俺みたいなわけのわからん奴は
来るもんじゃなかったかもしれんな。

階段やら階段じゃないやら
整備されてるのかされていないのか
わからない山道が延々と続きます。

この山特有かわかりませんが、
登りの人には「おのぼりさん」
下りの人には「おくだりさん」
と声を掛け合うのがマナーだそうです。

ちなみにですけど、親父と二人で登りました。



途中に出てきた鳥居。
これ以上登るのが困難だと思う人はここから拝めばおkポイントです。


しばらく進むと

出ました・・・

石鎚山登山最大のポイント


鎖場

です。


鎖場では文字通り鎖を使って
山をのぼります。
迂回路もありますが、
そんな甘っちょろいところには行きませんよ。
親父含め多くの人は
鎖場が見えてないように迂回路の方に向かいましたがね。

3箇所の鎖場がありますが、
その前に試しの鎖というものがあります。


「体力に自信の無い方は近道へ」
うるせえ


oh........

写真では伝わりませんが、
かなりの勾配です。
ほぼ直角ですな。

何度も命の危険を感じながら上を目指します。
これ落ちたら即死やね。
てか何人も亡くなってるらしいわ。
そらそうやわ。

試しの鎖を登る前に
親父と上で待ち合わせしていたのですが・・・


てっぺんにたたずむアタイ (親父撮影)



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ここどこやねん!

なんか違う山のてっぺんにおりましたwwwwwwww

どうやら試しの鎖は前社ヶ森の岩峰にかかっていたみたいで、
わたくしどうやら無駄な山を死ぬ思いしながら登ったみたいです。

登ってきた逆の岩壁にも鎖があって、それを降りれば
元のルートには戻れるんですが、やはり死ぬ思いです。



そのあとしばらく進むと
見えてきましたよ。頂上が。



遠い・・・・・


んで現れたのが一の鎖。


これもなかなか辛い!
でも試しの鎖の方がこわかったですね。
岩ぬれてましたし。

これも上で親父と合流を約束してたんですが、
登りきったときに丁度親父が現れて
同じペースで登ってたようです。


そして現れる二の鎖。



二の鎖は二段構造でした。
疲労もあり、休み休み登りました。

二の鎖も無事終え、親父との合流地点で待ちます。


あれ?こない

親父もだいぶ疲れてたしなー。


・・・あれ?

あまりに俺が遅いので先に行ったか?

一応三の鎖の下まで行ってみます。

あれ??おらん

ここでかなり足止めを食らいます。
親父を合流地点で待ったり
三の鎖で待ったり。

3往復しましたね。

この道中ももちろん山道なので
かなり疲れましたわ。


もうクソ親父のことはほっておいて、
いよいよ最後の鎖、三の鎖をのぼります。


え・・・?


絶壁のレベルが違うやないかー!!!

もう完全にロッククライミングです。

これ本当に即死やな。。。

登りはじめて少ししたところに少し休むとこが
あったので休憩を挟みます。
ほんまにしんどい・・・。

下から来た人と軽い会話を交え、
お先にどうぞということで
道を・・・いや鎖を譲ります。


下から見てて気づいた。


俺、登り方間違ってた

俺は足を岩場に置いて、
手で鎖を持って登ってきたんですけど、
どうやら足も鎖にかけるようで、
つまりハシゴを登るようにしていくのが
本来の登り方・・・


後半の登りのスムージーっぷりね


そして見事登頂~。

頂上では青ざめた顔をしながら
あわあわしてる親父がおりました。
俺の姿を見るなり
よかったー・・・ほんまによかった・・・と
なんだかとっても興奮しているご様子。

話を聞くと、どうやら俺が現れる直前に
レスキュー隊が出動したそうな。

え、レスキュー隊!?


まぁーほんと合流地点もすっぽかして
一人で登頂して、しかも俺が鎖から落ちて
死んでるだろうとレスキュー隊まで派遣してくれて
素敵な親父です。

がみがみ怒っても仕方ありませんので、
頂上にある社に参拝です。





いやー長かったね。
書くのも長かったわ。
親父の失態を書いてるとき
怒りが再燃しそうになりましたが、
まぁこうやって無事帰ってこれてよかったですわ。

また機会あったら登ろうかと。
今度はみんなと同じように白装束に
身を包んで行ってみたいですな。

おしまい。