数日前私の誕生日だった。
来年半世紀を迎える。
一体あとどのくらい生きられるのだろう?
この一年は私にとっては少し特別だ。
それはこの年齢は私の父が亡くなった歳だから。
親が亡くなった年齢を超えるのは不思議な感じがする。
来年の誕生日がくれば、私は父より年上になる。
父が亡くなった時、私は12才だった。
小学生ながら色々と考えた。
どんなに一生懸命に生きたって、どうせいつか必ず死ぬのに。
何故人は生きるのだろう、と。
答えてくれる大人はいなかった。
皆まだ生きているんだもの。その答えは大人だって
実際のところ、よくわからないまま生きていたのだよね。
父と母は大恋愛の末に結ばれた。
だから父が亡くなった後の母は見ていられないほど落ち込み
後を追って死んでしまうのではないかと
私を不安にさせた。
そんな母を見ていたので、
私は母を悲しませるようなことはしないように生きよう、と
自分のスタンスが決まってしまった。
小学生のその時、
人生は長い長い暇つぶしだと思えた。
あれから、37年。
流れ流れて遠くにきたなぁ・・・と思う。
そんな私でも、誕生日を祝ってくれる家族や友人がいて
心から幸せだと思える。
ここからまた流れていくけど
暇つぶしかもしれないれど、一生懸命に暇つぶします。
MIYUKI