◉法蔵寺(ほうぞうじ)その参 @ 岡崎市本宿町 | 岡崎歴史探究班 @ 岡崎市

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◉法蔵寺(ほうぞうじ)その参/font>@ 岡崎市本宿町
【持統天皇と大友皇子を辿る旅】【徳川家・松平家を巡る旅】


酒を前にして、鬼が泣く・・・


前日、本宿町の【法蔵寺(ほうぞうじ)】にて

【夏目次郎左エ門(なつめじろうざえもん)】
【鳥居四郎左エ門(とりいしろうざえもん)】


という武将のお墓をみつけました



もともと、
松平家徳川家に仕える家柄ではありましたが
三河一向一揆では、家康軍と敵対し
家康に刃を向けた武将たちです

一揆に敗れ、捕まり、
普通ならば処刑される場面で、
その能力や武力を家康にかわれ
再び家康の配下に戻されることに

そこが家康のスゴいところ

自分に歯向かった者を、殺さず、逆に
味方に取り入れ
さらに、その才能を生かすのです

生かされたほうはどうなるのか、というと
そんな家康の恩赦に対し、
今まで以上の働きをみせることになります


そのように、
人を生かして使う戦術の積み重ねこそが
天下をとるという結果を生み出したのでしょう
三方ヶ原の戦い(みかた
結果
家康は、大敗した【がはらのたたかい)】にて
両名に命を救われることになります

夏目・鳥居 両名がとった行動は、自殺行為そのものでした

自分たちの命をもって、家康を逃すのです

この両名は
非常にマイナーな武将ではありますが
歴史好きの間では、
非常にファンの多い武将たちでもあります



私たち、
歴史クラブの班長も
そのうちのひとり
【夏目次郎左エ門】
の大ファン

お墓があると報告すると

「それじゃ、お酒をもってお参りに行こう!」

というご提案が・・・

班長と、両名の話で盛り上がった時点ですでに
私もふたりの気配に気がつき

(自分の話をしているとわかると、あの世から
聞きにくることが多い)

涙が溢れたので
自分はあまりしらないけれど、

「これは、ぜひ・・・」

とばかりに
班長のご提案に賛成しました

お寺へ行く途中のコンビニで
おいしそうな日本酒を購入

すでに、喜ばれているのがわかります

(早く来い、早く来てくれ)

そう手招いています

お墓の前で、持ってきたお線香をあげ、
用意してきた家康の肖像画や、日光東照宮や、
家康の甲冑、お墓の写真などを見せました

班長の目をとおし、彼らがそれらの写真を眺めて
いるのがわかります

班長がコップにお酒をついで並べると
非常に感慨深げです。。。

お酒の呑めない私まで
お酒の匂いが、とてもおいしそうに感じます

すると、
【鳥居四郎左エ門】が私たちにこう訴えるのです

自分たちと一緒に葬られている
【三方ヶ原の戦い(みかたがはらのたたかい)】で
戦死した仲間たちにも、声をかけてやってくれ、
彼らの働きを、崇めてやってくれ、と・・・・


その場所には、夏目・鳥居 両名とともに
【三方ヶ原の戦い(みかたがはらのたたかい)】で
亡くなった武将のお墓18基が、
名も無いまま、ずらりと
横一列に並べられています
どれも、ひざ下ほどの、
小さな小さな、お墓ばかりです



えええええーーーーーっ・・・




感動・・・・・




この場においても
自分たちのことより、
人のことを思いやるの・・・



いったい、どういうひとたちなの・・・




もうしばらく、その場にいたかったのですが
帰る時間もあったので、
帰り支度をし、最後にもう一度手を合わせてから
その場をあとにしようとすると


うううっ・・・・



たまらず、私の両目から涙が込み上げます




(帰らないでくれ

帰らないでくれ・・・・)



強く、後ろ髪をひかれます


泣きながら後ろを振り返ると
大勢の武将たちが
こちらを、じっと、
みつめているのがわりました


あまりにも、涙が込み上げるので
狭い石段を、転げ落ちそうです
・・・・・



(もっと、話してくれ

もっと、話していってくれ)

と・・・・・





「ううう・・・・すみません・・・

なんせ、主婦なもんで

帰らなくちゃいけないんです・・・

子どもも、迎えに行かなきゃ

ならないもんで・・・」


「また、ゆっくりくるから~笑」


班長も、明るく言い聞かせています




この班長なら、

たとえ、私の都合がつかなくても、

ひとりでも、

行きたくなったら、行くことでしょう



楽しみに、待っていてほしいと思います




もちろん


私もまた、


逢いに行きます












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~歴史ロマンで三河を盛り上げる~【 岡崎歴史探求班 】

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