テレビ局も悪いんだけど、中止しろという方も、一方的だと思います。

募金の着服をしたスタッフは逮捕されたのか、刑事事件になったのかと疑問に思って、「24時間テレビ 着服 刑事」とインターネット検索したところ、出てきたのは懲戒解雇の記事ばかり。

刑事事件にして犯罪行為として処理したふうでもなく、記事によれば放送局の社長や番組の責任者である監督等の、管理上の責任のある人ではなく、司会を務めるアナウンサーが謝罪をしたと書かれています。

募金に協力した人の善意を踏みにじったにしては、対応に誠意が見えないと思います。

その点で、放送局の責任を追及するのはわかります。


一方で、募金の一部が横領されたとはいえ、残りのお金は現に、障がい者等のために使われたはずです。

集まった善意の募金が寄付されることで助かっていた人たちは、今年は寄付金をもらえないのでしょうか?

それはそれで、ひどいじゃありませんか。

お金がなくて車両や設備を買うことのできない障がい者施設は、今年も寄付があれば助かるはずです。

「番組を中止しろ」というのは、助けを必要としている弱者を無視した主張ではないでしょうか?

障がい者支援をしているNPOなどに個人的に寄付をして、金融機関の振込票の写真でも載せたうえで「24時間テレビが寄付をしなくてもいいように、今年は個人的に、直接支援をしよう」と呼びかける運動が流行るくらいのことがあればいいと思います。

でも、ただ募金着服問題を責めるだけ責めて、困っている人達の存在を無視して「番組中止しろ」というのは、弱者に手を差し伸べる社会の正義とか道徳の点でいって、間違っています。

24時間テレビに代わる支援の動きが出てこないなら、24時間テレビをやるのは必要だと思います。