これはあくまで、私の個人的な考えであって、投資の判断は自己責任ですが、ヤマダの株はそろそろ上がると思います。

理由は3つあります。

1つ目は業績です。

2つ目は株数です。

3つ目はコロナからの経過年数です。

まずは1つ目の業績について。

2020年の春に、政府の1回目の緊急事態宣言がありました。

巣ごもり需要を受けて、翌年3月末の決算での純利益はコロナ前の倍くらいまで増えましたが、株価はコロナ前と比べて高くはありません。

その後、今期までの間に、コロナ禍が収まるにつれて少しずつ業績は悪化していますが、現時点でせいぜい、コロナ禍前の通常の業績に戻ってきている程度です。

つまり、業績についていえば、「非常に良い」から「普通」へ変わってきただけで、悪くはありません。

きちんと黒字経営しています。

この間の株価といえば、第一回の非常事態宣言翌年の決算発表時期に前後して株価が600円を超えるところまで上がりましたが、そこをピークに低い水準で大きな変化がありません。

株価のチャートは横ばいでも、日経平均が大きく上がっていることを考えれば、相対的には株価が下落しているのと同じです。

業績と株価が釣り合っていません。

2つ目の株数について。

ヤマダでは一昨年の2022年5月から、翌年2023年5月にかけて、1年間で2億株、1000億円を上限に自社株買いをしました。

そのために、浮動株式の2割以上が消えました。

会社の役員が経営権の保持のために保有していたり、取引先が保有している株など、通常は売りに出されない株は別にして、証券取引所で取引されている、保有者不定の株は急激に減ってしまいました。

ヤマダの株を買いたい人は、少ない株を取り合って、より高い値段を付けた人が購入できます。

ヤマダの株の需要が変わらないなら、供給が減った分だけ株価が上がらなければおかしいところが、現在のところまだ、上がっていません。

3つ目の、コロナ禍からの経過年数について。

巣ごもりで在宅時間の充実のためにちょっといい家電に買い換えた人も多いかと思いますが、それから3年くらい経ちます。

特に今は、昨年からのロシアのウクライナ侵攻に端を発した石油や小麦などの値上げ、円安等のため、物価高騰で買い控えが起きています。

今の円安が一時的なものか、今後継続するのかわからないけれど、仮に継続したとしても社会が高騰した物価に慣れてくるにつれて、次第に通常の消費に戻っていきます。

そうすると、「通常の消費に戻って買い控えが収まること」と、「コロナ禍の巣ごもり需要から来年頃には5年程度経ち、家電の買い替え需要が増すと考えられること」と合わせて、来年か再来年くらいには、業績が良くなると考えます。

特にテレワークのために買ったパソコンなどは、既に自粛ムードも去ってリモートワークでは使っていないかもしれないけれど、使用頻度が高ければそろそろ調子が悪くなってもおかしくないでしょう。


以上のようなわけで、好業績や自社株買いといった株価が上がる要素があったにもかかわらず株価が上がらず、結果日経平均株価が4万円にもなるような高騰をしている状況下で安い株価を維持しており、さらに、コロナ後(特にロシアとウクライナの戦争の開戦後)の経済が社会に定着して高い物価が浸透し、買い控えがおさまって業績が上向いてくることを期待するなら、今後のヤマダの株価はどうでしょう?

私は上がると思います。

ついでにいうと、配当金利回り率も3%を超えていて、(他にもさらに高配当利回りの銘柄はあるけど)それなりに良いです。

買って配当金をもらいながら、株価が上がるまでじっくり寝かせておいても十分な銘柄でしょう。

じっくり寝かせるつもりで買っておけば近いうちに、少なくとも1年か2年くらいの間には上がると思います。

物価高もあって近頃は過去に見たこともないような高値の銘柄も多いし、450円の株価が2年で800円くらいになったら良いなと思っています。

リスクを抑えているわりに、ハイリターンを期待できる素人向けの銘柄ではないでしょうか?