鳳神ヤツルギ外伝地底帝国アングラー104話 | アメイじんぐぅ・グレイス

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 激しくせき込むソニクジャク。そんな彼女をエレキバット達はただ眺めているしかなかった。鞭を封じられているとはいえ、ここまで一方的に攻め込まれているなど、にわかに信じ難かったのだ。

 カオスプテラはソニクジャクの髪をつかみ、無理やり上半身をあげさせる。がら空きの胸に何度もこぶしを撃ちつけ、最後に回し蹴りで後方へ吹っ飛ばした。口元に手を当てながら哄笑する。

「あんた、今の地底帝国の戦士、それも軍を束ねる頭領って言ってたけど、大したことないわね。そんな実力でダークザウラー様に挑もうだなんて1000年早いわ。さあ、これ以上痛い目にあいたくなかったら、さっさとノロイムカデの居場所を教えなさい」

「それはできないわね」

 体の節々に響く激痛をこらえつつも、ソニクジャクは立ち上がる。

「過去の因縁を果たすってのは分かるけど、あんたの場合それだけにとどまらないって可能性がプンプンしてるのよね。それに、そう安々と降参するわけないじゃない」

「減らず口を」

 カオスプテラは地面を蹴りながら前傾姿勢をとった。「滑空突撃(グライダー・タックル)」が来る。今度こそ防ぎきろうと身構える。


 だが、今にも発信しそうなカオスプテラをダークザウラーの腕が遮った。眉根をひそめながらもカオスプテラは技の発動を強制終了する。

 その代わりとでも言わんばかりに、ダークザウラーは抜刀し、ソニクジャクに切っ先を向けた。

「ダークザウラー様、私だけでも十分勝つことはできましたのに」

 カオスプテラの抗議に、ダークザウラーは一瞥せずに答えた。

「あやつは、ちんけな技では葬り去ることができない。我は、そう気長ではないのでな。さっさと目的を果たすため、あやつにはすぐに消えてもらう」

 すると、ダークザウラーの大剣がどす黒いオーラに包まれた。白銀だった刃は、いまや漆黒と化している。べアックスと同じく、体内の力を一点に集約して、一時的に驚異的な破壊力を生み出す技であろう。ただ、今回の場合に関しては、軒並みならぬ力とともに、うら寒い気配を感じた。剣から放たれる邪気とでもいうべきか。

「波動撃」

 来るか。ソニクジャクは腕をクロスする。すると、その瞬間、その腕に一閃の亀裂が走った。それは、攻撃されたという自覚が追いつかないほど一瞬の出来事だった。


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