最終回だからって、2時間スペシャルにしなくても。と、いうより、本来なら2話に分けてやるべき話を無理やり1話にまとめた感じがしたな。
半年にわたり幾多の事件を解決し、大きく成長したとんぼ。だが、それは蝶子との別れの時が近づいている証でもあった。
そんなとんぼの授業参観。(1年生にしては)難しい問題でも積極的に挙手して答える姿を見て、蝶子は改めてとんぼの成長をかみしめる。このまま、運動会でも1等賞だとはりきるが、蝶子がもうすぐ天国に行くかもしれないと知った手前、頑張ることをあきらめてしまう。
とんぼの様子がおかしいことに悩む蝶子だったが、三船の家庭事情を知り、それはちっぽけな悩みだと思い知る。そういや、三船のおっちゃんが息子と疎遠関係だったなんて、この回まですっかり忘れてたぞ。三船が死んだ回見てなかった人は、「え、そんな設定あったんだ」って思っただろうな。
三船家の現在の家庭を見るため、蝶子は自宅にお邪魔させてもらうことに。そこでは、三船の妻と娘が思い切りグダっていた。あのおっちゃんの娘にしてはずいぶんとかわいいな。この結衣を演じていたのは於保佐代子さん。実は、3話にも出演していたらしい。3話と言うと…もしや、三船のおっちゃんが死んだ回か。それなら納得だわ。
そんな三船家のもとに、山梨からブドウが届く。差出人不明のものを受け取るのはどうかと思うが、蝶子は
宛名が死んだはずの三船のものになっていることから、息子からの贈り物だと推理する。
っていうか、死んだ夫の名前が書いてある時点で気付けよ。
とんぼを派遣して、息子の行方を捜させようとするが、さすがに小学1年生を一人で山梨まで行かせるのは無謀。そんなことを考えていた矢先、とんぼと葵の頭上に看板が落下するという事故に遭遇する。そういや、とんぼって命の危機にさらされまくりだよな。
蝶子が飛び出して、看板を支えて放り投げるが、この怪奇現象を目の当たりにしたことで、
葵は蝶子が幽霊になっていることを理解する。
最終回にして、ようやくとんぼの秘密が暴かれたか。そして、葵が幽霊のことを理解してくれたおかげで、とんぼを連れだって山梨まで行くことに成功する。それにしても、改まってあいさつする志田ちゃんは本当に可愛いな。
山梨のぶどう農園に到着した御一行は、さっそく三船の息子の浩志と思われる人物を発見する。最初はぶっきらぼうで聴き耳をもたなかったが、三船のおっちゃんが死んだことを聞かされ、実家を飛び出してからの動向を話し始める。それにしても、
ぶどう農園で働いているってのはともかく、妻子持ちかよ。
おそらく、山梨まで流れ着いて沙織と知り合い、ぶどう農園で働くことになったって流れだろうな。
考えを改めて、まっとうに働いていることを知り、安心した三船はいよいよ天国を旅立とうとする。葵にメリーの世話を任せ、とんぼに「蝶子のために頑張らないのは間違いだ」と諭し、
昇天。
本来なら、ここで完結して、次回最終回ってなるはずだったんだろうな。まあ、24時間テレビとかロンドン五輪とかあったし。
さて、後半戦。もうすぐ蝶子の誕生日ということで、とんぼと葵は、蝶子と航平に内緒で誕生パーティを開こうと企画する。とんぼが蝶子を外におびき寄せている間、葵は淳也を呼びよせてパーティの準備をする。志田ちゃんの手作りケーキとか、恐ろしくうらやましいものを出してきたな。で、淳也への扱いは相変わらずのようで。
(飾り付けが終わったから)帰ってよ~し
えええええええええええええ
最終回までネタキャラ扱いされる淳也って。葵はもう少しデレてもいいと思う。
途中で蝶子にばれたものの、準備完了までの時間稼ぎは成功し、いよいよ誕生パーティが始まる。実は、このパーティの本当の狙いは、航平に蝶子の存在を認知してもらうこと。そのために蝶子は、
みんながいる前でろうそくの火を消す。
これまた怪奇現象を目の当たりにし、航平は蝶子が幽霊になっていることを認める。あの悪寒はキスをしていたからって、妙な誤解を与えているぞとんぼ。
航平にも存在を認めてもらえたということで、町に繰り出し、これまでに出会った人たちに別れの挨拶をつげる蝶子。そして、いよいよとんぼの運動会当日。不器用だけど一生懸命おにぎりを作った葵、グ~です。あのケーキとおにぎり、本当に志田ちゃんが作ったのなら、この回神回に認定してもいいんだけどな。
とんぼが出場する徒競走。予想とは裏腹に、トップに躍り出るとんぼ。だが、お約束で途中で転倒してしまう。あまりにもベタすぎるだろとツッコむ以前に、
怪我の度合が、転倒してできたにしてはひどすぎる。
なんか、特撮で幹部クラスの怪人の攻撃を受けて、変身解除された後みたいになってたぞ。
そんな大けがを負いながらも、誰の助けも借りずに、とんぼは見事ゴールインする。あのありえない怪我さえなければ、素直に感動したのにな。
とんぼの成長を見届けた蝶子は、いよいよ天国に旅立っていく。たとえ死んでしまったとしても、いつでもどこかで見守っているよ、か。ラストの展開はなんらひねりがなかったが、命の尊さを伝えるけっこういい作品になったと思いますよ。
とはいえ、淳也と葵の恋愛模様が未完になったのは惜しいな。せめて、淳也の告白シーンは入れてほしかった。あれじゃあ、淳也が完全な残念キャラになってるじゃんか。
うーむ、これでまたしばらく志田ちゃんを見れなくなるのか。まあ、今月末のドラマに出るらしいし、そいつを楽しみにするとしましょうか。