生涯史上最高気温57℃体験 | Travel is Trouble 109カ国目

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生涯史上最高気温3日連続更新 inイラン
シュシュタルの灼熱地獄


イランの後はパキスタンに行く予定だったが急遽イラクに行くことに。 思えばパキスタンのビザ取得には本当に振り回された。


2023年4月12日にパキスタンのe visaを申請し、それから数ヶ月音沙汰なし。6月にキルギス・ビシュケクのパキスタン大使館を訪問し事情を説明すると

「日本のパキスタン大使館に連絡しろ」

と言われたが、既に日本の大使館に連絡済みで解決不可だと言われている。7月にはタジキスタン・ドゥシャンベのパキスタン大使館を訪問。すると細かく調べてくれたようで

「イランのパキスタン大使館がお前のビザを保留にしてるぞ!」

とのこと。確かに面接地をイランにしてはいたのだが、3ヶ月近くも音沙汰ないってどゆこと! そしていよいよテヘランで問題の大使館へ。15時に大使館に到着し、インターホンを何度か鳴らすも

「少し待っててくれ」

と言われて1時間も気温40℃の中待ってのだが

「今日の営業は終了だ」

殺す殺す殺す!

その後パキスタン大使館から連絡があり、テヘランではなくパキスタンとの国境のザヘダンのパキスタン領事館に来いとのこと。テヘランから南東へ車で約17時間…それで万が一ビザが取得できなかったら…ファック!


こうしてパキスタンビザに振り回された挙げ句、取得できなかったのだ。自ずとイラクへの道が開かれたのである。アフガニスタンの時と一緒だ。


アフヴァーズへ


イランはここまで5都市を中心に巡ってきた。

イランーイラク国境は事前調べで数カ所開いているようだったが、どうも南西のホッラムシャフルからほど近い国境なら公共交通機関で行ける。そこでイラン南西に位置する割と大きな街・アフヴァーズに立ち寄ることに決めた。


アフヴァーズまで行けば、シュシュタルというダムの街やチョガ・ザンビールというイランで初めて世界遺産に認定された遺跡にも行ける。興奮を抑えつつ、とりあえずアフヴァーズの天気予報でも調べてみようと検索すると

気温50℃!


え!? は?そんなの人間が生活できる場所なのかよ!


この世に怖いものなどない。そのはずだった。スマホが常に高熱警告。空のペットボトルは熱がこもって熱くて持てない。車が通り過ぎることで引き起こされる風が熱風となって顔に襲いかかる。顔を覆いたくなる熱さ。地獄だ。というか50℃ってめちゃ熱い温泉より暑いじゃんよ。こんなの、こんな所で人が暮らせるはずがない! と辺りを見回すと普通に人歩いてるよ! 早いとこダムの街・シュシュタルに避難するしかない


シュシュタル


シュシュタル到着したのはいいが、

気温55℃って!


アフヴァーズ超えとるやないかい! 日向にいるだけで肌が刺青でも淹れられてるかのような燃えるような熱さ。スマホの反応もイマイチになってきている。スマホが壊れるのだけは避けたいと腹に当てて熱を吸収しようとすると

「熱!」
もうこれ以上スマホは使えないな。宿泊しようとしていた宿も閉店してるようだしとりあえず川にでも行って涼みに行こう。


思った通りだ。子供からじじいまで水浴びしている。


こういった灼熱のような街で生活する人達はこうして体温調節して生きてきたのだろう。水温はかなり低い。水温が低いのか、気温が高すぎて水が冷たく感じるのかよく分からない。まあいずれにしろ一命を取り留めることには成功した。


この後、宿探しに1時間以上もかかったがようやく安住の地を見つけた。


明くる日、最高気温48℃。昨日の暑さに若干慣れたので涼しく感じる。正午頃に街を闊歩しているとあまりの暑さにダウン。やっぱりまだ駄目なのかと、気温を確認すると

57℃!!

だから椅子から立ち上がるとお漏らししたかのような尻マークだったのか。今なら言える。日本の夏が恋しいと。

イラン編完
この数日後、私はイランからイラクに入国したのだった。
イランには25日間滞在し、使用額は€230と格安。やはり交通費が過去一番安かったのが大きい。
情報が皆無だったアフガニスタン。どこもかしこも道路の状況が悪くて辛かった。そんな国から入国したイランは何とも先進国に見えたし、実際旅の疲れがどっと癒えた。物価があまりにも安いこともありそれなりに沈没してしまった。イラン自体もインターネット接続にVPN必須なので簡単に旅できる国とは言い難いが、アフガニスタンとイラクに挟まれたこの国は私にとって安息の地となった。

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イラン情報

・Mashhad闇両替商=(36.2858926, 59.5987443)$1=47万トマン、€1=52万トマン

・アフヴァーズ→シュシュタル=East Passenger Terminal(31.3406181, 48.7107845)シェアタク80万リアル

・アフヴァーズ宿(31.3191472, 48.6866587)階段上がって2階、個室350万リアル

・イランでビザ延長方法

場所=イスファハーン、The Immigration & Passport Police Head Office In Isfahan、費用=50万リアル($1)、工程=持ち物検査→奥のビル2階のRoom14→ビル出て前の小屋で貰える資料に必要事項記入→再びR14→隣の建物R8で支払い、9日後再訪問でパスポートホールド

友人が「ヤズドで申請して1時間で取れた」いうのでキャンセルしにいこうとしたら「ちょっち待って」言われてなんと4日程度で延長された

・イスファハーン宿情報
Takht Jamshid inn(32.6653209, 51.6672250)個室255万リアル($5.4)
meraji hotel(32.6656212, 51.6673151)ダブル400万朝食付き

・イスファハーン→ヤズド
Kaveh Bus Terminalからバス会社Royall.IRで130万リアル($3程度) 14:30発

・テヘラン内のメトロは4万リアル(15円程度)でどこまでも行けるのでおすすめだが、朝夕は混雑するので注意

・魔の金曜日
金曜日は両替所、両替商が消える。閉まる観光名所もあるので注意が必要

・シーラーズ両替

Zand exchangeの前の通りで€1=52万リアル

・シーラーズからピンクレイク(Maharlu lake)行き方
Snappで湖まで行きたいが目的地にできないので湖手前の街を目的地にする(60万リアル程度)、その街に到着後に土下座して湖までお願い
結局湖で1時間+往復運賃=300万リアルで交渉成

・シーラーズ宿

Sohrab Traditional Hostelドミ$5
宿名不明一泊$3.4(29.6152982, 52.5374439)
Piroozi st周辺のホテルはどこも格安で$5程度

・イラン全土でキャッシングは不可能

・アフヴァーズ→ホッラムシャフル(khorramshahr)
シェアタクシー(85万リアル)所要1:30、乗り場(31.3360076, 48.6315893)