キューバ入国から国内の様子などについて | Travel is Trouble 109カ国目

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トラブルに塗れた旅行記
目指すはバックパッカー逆バイブル
反面教師で最高の旅を!

2022年12月の約2週間
魅惑のキューバへ
$1=150ペソ(闇両替)

アーネスト・ヘミングウェイ
マイケル・ムーア
チェ・ゲバラ

この有名人3人に共通する国
キューバ
ヘミングウェイはキューバで人生の三分の一を過ごした
極左監督マイケル・ムーアの作品「シッコ」ではキューバを称賛
病気になったアメリカ人達がアメリカで手術を受けようとするも医療費が高すぎるため、医療費が無料だというキューバに渡って見事全員治療に成功

チェ・ゲバラについては説明割愛!

そんなキューバって実際どうなっているのだろうかという好奇心が私をキューバへといざなったのである

コロンビア→キューバ

コロンビアから航空会社Wingoで出発
キューバ入国にはツーリストカードが必須だが、Wingoではオンライン上でツーリストカード購入可
搭乗直前にツーリストカードを受け取れる
あとこれまで外国人用と現地人用の2種類の通貨が流通していたが私が行った時には1種類に変わっていた
キューバ入国に際して保険加入が必須だというが、私はクレジットカード保険(本当は駄目)のPDFファイルだけ持って堂々と入国
結局保険については一切聞かれずに入国できた

ハバナの空港から市街地まではローカルバスで行けるのだがバス停まで2kmくらい歩かなければならないのでタクシー奨励

私は2km歩いてローカルバスの停車駅へ
そこには現地人が何人か待機していた
バスの料金はいくらなのか聞くと2ペソ
は? 5円以下!?
うまい棒より安くバス乗れるの?
いや何かの間違いだろ…
しかし確かにシンコ(5)と言ってるが…

この時まだペソを所持してなかったので現地人にコロンビアのラウンジで拝借した菓子をかなり渡してバス運賃を支払ってもらえることに

バスがやってきて乗り込もうとすると
乗れなくない?
満員バス超えのパンパンバス
それでも乗れというので渋々乗車

パンパン過ぎて辛い
満員バスやら電車での盗難被害で私の右に出る者はいない
左にはいるかもしれないが私の感知するところではない
忍耐の20分を乗り越え、どうにかダウンタウンへ到着
事前にHostelworldで調べておいたホステルへ
このHostelworldだがキューバやイランなどBooking.comが利用できない反米国家では威力絶大なのである

ちょっと危険な闇両替

ハバナ市内をフラフラしていると
「$1=160ペソで闇両替しないか?」
崩れたボブ・マーリーみたいな男性に話を持ちかけられた
ちなみに私は中南米に合計1年くらいいたがスペイン語レベルは日常会話にも満たない
この男性と両替できるのかと勝手に思い込んでいたのだが他の男性のもとに連れて行かれた
このパターンだと何かしらのコミッションが発生してしまう
スペイン語がしっかり理解できていればこんなことにならないのだが来てしまったものはしょうがないか
両替できると言ってもそこまでペソを欲していなかったので$20だけ両替
そこで儲けた分をボブに渡すと
「これじゃ足りない! 食事おごれ!」
と付きまとわれる
他の両替と比較して儲けた分だけしか払いたくないと説明するも駄目だ!と受け付けない
どうゆうことなのだろう?
馬鹿なのか?
こういう意味不明な奴とは話ができないので颯爽と逃走
以前こういうトラブルから首絞め強盗未遂があったので、本当は避けたかったのだが理不尽がどうしても許せない性格なので勘弁してほしい

そうそう、闇両替商ってなんで存在するか分かるかな?
何となく答えは出ていたけど念のために確認すると
「米国に住みたいからに決まってるだろ」
とのこと

絶対知らない支倉常長

キューバを初めて訪れた日本人「支倉常長」の銅像がハバナのセスペデス公園にあった
スペイン・セビリアにある日本人の末裔が多く住む街・Coria del Río(コリア)
支倉一行は伊達政宗の命令でヨーロッパ各地をハバナ経由で訪問
その途中でコリアに何人かの日本人達は残ったという
実はマダガスカルでその末裔に出会ったことがある

僕達の先祖は日本人なんだ」
あまりにも博多華丸に似ていたのでどこか親近感があったのだがまさかだった
彼等は自由奔放なラテン系とは違い、丁寧できめ細かく、何より異常なほど優しかった

そんな支倉一行がこのキューバにも来たとなると、もしかしたらキューバにも当時日本人が住み着いた可能性があるのではないか
そしてもしそうであれば、末裔がいてもおかしくない

…結局それらしき人とは出会わなかったとさ

謎の営業時間

キューバの飲食店の営業時間がいつまで経っても分からない
午前中に食べたピザを再び食べに行こうと午後に行くも休み
それなら昨日食べた野菜なしで薄いハムだけのサンドイッチ屋はというとやっぱり休み
こんなことが何十回と繰り返された
私は一体どこまで遠くに足を運ばなければいけないのか
それはまるで攻略サイトのないRPG

それがまたどこか懐かしくて悪くない
インターネットがなかった幼少の頃を思い出すにはうってつけである


複雑な長距離バスシステム

長距離バスは海外旅行者と住民向けがある。
現地人向けのは恐ろしく安いという話だが、流石に忍び込むことは難しそうで、結構強気な価格設定の旅行者用バスViazulへ
コロナ禍ということもあり、人は少ないだろうと踏んで当日3時間前にバスターミナルへ行くとチケットカウンターは大行列
並ぶのが面倒くさいので空くまで待っていると1時間弱は待った
「Trinidadまで行きたい」
「No. 明後日までいっぱい」
明後日!? え!? 嘘でしょ?!
コロナ禍じゃないのかよ
というか街中で旅行者全然見なかったけどこのターミナルには欧米人だらけ
それにこのバス、一日一本しか走ってないではないか
1日1本なら仕方ないか
便数増やせやという思いを抑えつつ、2日間待つことに

その間、日本人に人気だという宿・シオマラの家へ
だけど日本人などどこにもいなかった

数年前からキューバへ入国すると永年アメリカのESTAが無効になるという制裁を喰らったことが一番の要因だろう
日本から中南米に行く際、どうしたってアメリカを経由する便が安いのだがESTAが無効になることによって乗り継ぎも不可になる
米国ビザを所持していれば問題ないのだが、値段も高いし手続きも面倒なのでみんな敬遠しがちだ

シオマラの家は値上していた
ドミトリーが個室みたいに使えるのはいいが、朝食と洗濯込みで$15
前日までに宿泊していたドミトリーが$5だったのであまりにも高い
3倍も違うから前の宿に戻るというと、朝食洗濯なしで2泊で$15でまとまった
そうそう、肝心のシオマラだが今はキューバのどこかで隠居生活していて変わりに他のおばちゃんが経営している

日本の永住権が欲しいおばちゃんのお色家攻撃にあいながらもなんとか無事に二泊し、長距離バスターミナルへ
バス出発の2時間前にバスターミナルへ来いと言われたが、なんで2時間前という疑問が沸々と沸く
念の為、2時間前に行ったが2時間前に行かなければならなかった理由を今すぐにでも教えてほしい
絶対30分前でいいだろ

長距離バスが…

優先道路を走っていた我々のバス
十字路を減速せず進むとバイクが!
「ドゥン!」
という鈍い音
重量の重いバスはびくともしなかったので大したことではないのかと思っていたのだが、約20m先に横たわるバイクと運転手
しばらく経っても全く動かない
途中で通りすがったバイクのおじさんが医者だったようで、聴診器と血圧計を持っていて倒れたバイクの人を手当
行き交う車から大勢の人が降りてきて生存を祈っている
その間、バスの運転手は変な汗をかき、タオルを口に当てたりしてあたふたしてる
心臓マッサージも始まった
通報から50分という遅さで救急車到着
その後も心臓マッサージは続く
手を合わせて祈る人々
そして1時間後、死亡確認され救急車は撤退

首都のハバナでさえ一度も目撃することのなかった交通事故
運転免許証取得が世界一難しいといっても過言ではない日本でさえも交通事故は起こる
事故は仕方がないとしてもなぜ救急車は到着まで50分もかかったのか
これでは見殺しにしているも同然
マイケル・ムーアが称賛するように本当に医療が進んでいる国なのだろうか

自然満喫ビニャーレス

キューバではハバナとトリニダ、ビニャーレスに滞在
個人的にはビニャーレスが一番好み

ビニャーレスでは街中で交渉して$10で一般宅に泊めてもらうことに
キューバではこういった一般宅に泊めてもらうことが一般的
交渉次第ではかなり安く滞在することも可能

この家も非常に良かった
良かったのだがやはりまた積極的なキューバ人女性による猛攻が待っていた
個室に滞在しているはずなのだが彼女が突然部屋に入ってくるのである
具体的な内容は忘れたのだが本当にちょっとしたことで何度も入ってくるわ、胸の開けた薄着で部屋に入ってくるわで困ってしまう
スペイン系の風体なので見た目的には問題ないのだが、彼女には子供がいる
キューバ人は7回結婚し、7回離婚すると言われるほど離婚率が高い

7回も結婚しようとするポジティブ思想っていったい何?!

普通2回くらいでもう結婚するの辞めようってなるよな
よって先進国パスポート保持者は狙われるのである!
こうなってしまうと、彼女からキューバの話を聞きたいのに
「私に興味があるのね」
なんて思われかねないので後に口を閉ざさるを得なくなった

ビニャーレスではレンタサイクルで周辺地域を駆け巡ったり、馬に乗ってあちこち駆け回ったりした

この乗馬だが、英語ガイド付きで半日$10という破格
しかも参加者は私一人…
安すぎて心配になるほどだったのだがこれが大当たり
キューバの山や洞窟などを馬で巡るなんていう体験、プライスレスにも程があるでしょ
そして何より面白かったのは、川の中に乗馬しながら入る時だった
何から何まで馬任せななのはいいんだが、めちゃ深い所に入っていったりして靴ビショビショ!
その間、馬は川の水飲んでるし
なんて自由なのだ!
自由な馬に乗って、自由に走り回ってもらうことで自由を感じる
自由の3乗
世界旅行者達の大半はこんな自由を求めて旅をしているのではないか!?
ここビニャーレスでは、その自由を獲得できる稀有な土地なのではないかと感じた今日このごろ

PS. キューバからアメリカ経由で帰ろうとしたら3日間拘束という不自由を与えられた話はまた後日


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