反ワクチン本を読んでみた | 視覚障害投資家のHappy Days

視覚障害投資家のHappy Days

お金について知識や知恵をもつことで、人生はより豊かになります。
すべてではありませんが、ある程度の問題はお金で解決できます。
お金に関することを軸に、視覚障害者(弱視)である僕が、言いたいことをどんどん発信していきたいと思います。

新型コロナウイルスのワクチンを打つべきか、迷っています。
ワクチンには効果と副反応があることは周知の事実ですが、なぜか最近は副反応についての報道を目にする機会がほとんどないように感じます。
ワクチン推進派だけでなく、反対派の意見や考えもきちんと聞いてみたいなと考えていました。

そんなとき、サピエ図書館の「人気のある本」で、反ワクチン本が上位に入っていたので、早速読んでみました。

内海聡氏の『医師が教える新型コロナワクチンの正体 本当は怖くない新型コロナウイルスと本当に怖い新型コロナワクチン』という本です。


読み終えてまず感じたのは、言葉遣いが汚いなぁということ。
体制側(製薬会社、政治家、多くの医師など)がよほど嫌いなのか、彼らをバカ呼ばわりするような言い回しが過剰に出てきます。
気持ちはわかるけど、「データにもとづいた」「科学的な」本を目指すと言っているのだから、その辺の感情は抑えて冷静に書いてほしかったと思います。


そして本の中身についてですが、まあなんとも言えないかなというのが正直なところ。
例えばPCR検査の感度については、若干誤った認識も見られるものの、偽陽性が出るのは事実で、最近はなぜか誰も触れなくなった話題。
ワクチンが全く効かない・・・というのはどうなんでしょうか。免疫を城塞に例えた説明はわかりやすかったものの、mRNAワクチンは「ウイルスの死骸の断片」ではなく、「ウイルスの一部を生成するよう被接種者の細胞に働きかける物質」ですから、やはりここもちょっと説明がおかしかったと感じます。

とは言え、なんでもかんでもワクチンで封じ込めようという発想は、確かに異常だと僕も思いました。
自然界は複雑な生態系でできていますから、たとえワクチンによって1つのウイルスから身を守れたとしても、ほかのウイルスが脅威であることに変わりはない。また、そのウイルスに感染することで獲得できたかもしれない免疫力がないがために、ほかのウイルスや細菌による感染症で死ぬかもしれない。

エボラ出血熱や天然痘など、致死率がきわめて高い病気はワクチンで予防するべきかもしれないけど、風疹やはしか、水疱瘡、そして新型コロナウイルスはたいして致死率は高くないのだから、ワクチンよりも治療体制をきちんと整えることに重きを置くべきではないか、と考えました。

一般論として、著者が主張するように、現代は薬を使いすぎであることは間違いないでしょう。
「風邪をひいたから風邪薬を飲む」って当たり前のように思いますが、風邪薬はウイルスに効くわけではなく、発熱や鼻水、せきを抑え、不快感を取り除く効果しかありません。でも、熱を出したり鼻水を出したりするというのはウイルスや細菌を身体から出そうとする免疫の働きであって、それを抑え込めば治りは悪くなってしまいます。よほど苦しい、どうしようもないときは仕方ないかもしれないけど、「風邪気味だから・・・」と安易に手を出すのはやめたほうがいいのかもしれません。



ワクチンを打つべきかどうかはまだ迷っていますが、とにもかくにも身体の免疫力を上げることが大事なんだと学べてよかったです。
適度な運動と十分な睡眠、十分な栄養、そして精神的安定にまさるものはありません。当たり前だけどなかなか実行できないこと、強く意識していきたいと思います。