合法的に奨学金返済を免れる裏ワザ | 視覚障害投資家のHappy Days

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明日は、奨学金返還の引き落とし日です。
僕も日本学生支援機構から奨学金を借りたので、現在2万円程度を毎月返済しています。

そんな奨学金ですが、「奨学金返済、逃れ続ける『裏技』 違法ではないが…」という興味深い記事が出ていたので、ちょっと調べてみました。

日本学生支援機構では、大学に在籍している間は奨学金の返済を猶予する制度(=「在学猶予」)を設けています。
ほかにも経済的困窮や傷病、災害などを事由とした猶予制度もありますが、これらの猶予は通年で10年が限度とされています。一方、「在学猶予」には年数の制限がありません。
このことを利用して、放送大学にずっと籍を置くことで延々と猶予を受け続ける、というのが”裏技”として紹介されているようです。

放送大学に在籍するコストは安く、年4千円程度で済むとのこと。また、在籍期間は10年が限度ではあるものの、再入学は容易で、極端な話死ぬまで在籍し続けることも可能みたいですね。
つまり、多くの人は30万円ほどあれば一生放送大学に在籍し、奨学金返済を猶予し続けられる、という計算になります。
(ちなみに、奨学金は本人が死亡した場合は「免除」されるので、借金が相続されることはありません。)


この”裏技”をどう考えるか、というので議論を呼んでいるようです。
法律的には全く問題ないものの、人としてどうか――そんな論調でこの記事は書かれています。
「借りたものは返せ」、まあそうですね。

僕は、「別にいいんじゃね?」と思います。

そう思う理由は、大きくは2つあります。
①法律的に何ら問題ないから。
②金貸しとはそういうものだから。



①法律的に何ら問題ないから」というのは、言うまでもないですね。
放送大学に在籍しているのだから、「在学猶予」を利用するのは当然の権利です。虚偽でもないし、もちろん詐欺でもありません。

そもそも、法律をきちんと守ろうという姿勢を見せない国家が、学生の貧困を招いたと言えるでしょう。
「ブラックバイト」って、おかしいでしょう。労働基準法を守れないような輩は、きちんと逮捕し裁判を経て刑罰に処すべきです。ブラックバイトで学生が苦しめられるって、そんな状況を許していることこそ異常です。
また、交通違反の取り締りをもっと厳格にやれば、反則金が入り国庫は潤い、大学へ補助金をたくさん出すこともできます。なのに、国は交通違反を真剣に取り締まろうとしない。これは怠慢と言わざるを得ません。
速度違反と信号無視だけで、いったい何兆円分の違反が日々起こっているのでしょうか…。
オービスの設置だけでなく、「違反は犯罪!ダメ、ゼッタイ!」という強い信念のもと、すべてを取り締まる努力こそ求められます。
反則金は増える、事故が減って医療費も減る、国にとっても貴重な財産である国民の生命が失われずに済む――いいことずくめです。
なのに、なぜ国はそうしないのか?
理由は簡単、国自体が法律を大事にしていないから。
公文書改ざん、違法な捜査、恣意的な解釈、官製談合…、挙げればキリがないですね。


ちょっと話が脱線しましたが、”裏技”は全く合法であるということです。何ら問題ありません。

そしてもう1つの理由、「②金貸しとはそういうものだから」。
奨学金は借金であり、要は金貸しです。
金貸しは、カネを貸し利息を取る商売です。
日本学生支援機構は、その名前だけ聞くと学生のために尽力するすばらしい団体に聞こえますが、結局は単なる金貸しに過ぎないのです。
第2種奨学金(有利子の奨学金)はもちろん、第1種奨学金(無利子の奨学金)でさえ、連帯保証人と保証人を求める、あるいは保証会社を利用させる点から考えて、金貸しであるのは紛れもない事実です。

金貸しは、カネが返ってこないことを見込んで利息を取ります。
だから借り手は、返せないときは堂々と自己破産や任意整理をすればよいのです。
そして、日本学生支援機構が「在学猶予」という制度を設けているのなら、それを使ってもよいのです。



きちんと義務を果たし、権利は堂々と行使する。
ただ、それだけでよいのです。


僕は、とりあえずは奨学金を返済し続けようと考えています。
でも、自分を取り巻く状況が変わって返済することが難しくなれば、堂々と”裏技”を使うと思います。

 

この”裏技”は、ぜひ多くの人に知ってほしいですね。奨学金で貧困に陥らないために、ましてや自死を選ぶ若者を出さないために…。