『3億人の中国農民工 食いつめものブルース』を読みました | 視覚障害投資家のHappy Days

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3億人の中国農民工 食いつめものブルース』という本を読みました。。
農村から都市へ出稼ぎにくる「農民工」と呼ばれる人達の現状を鋭く捉えたノンフィクションです。

「明日はきょうより生活が良くなるはず」と皆信じていたから、今までは大きな暴動などもなくやってこられた――といった指摘がありました。
要は、鄧小平が唱えた先富論ですね。富める者から順に裕福になろう、そして最終的には皆裕福になろう、みたいな。
一歩離れて見ると空疎なスローガンですが、渦中にいる人々にとってはまさにそれが現実なんですね。
実際、上海や北京などの大都市が発展するにつれて、農民工の収入もそれなりに上がってきた。
でも、都市の拡大も限界を迎え、近年は農民工を排除しようとしている。
そんな現状がリアルに綴られています。



「明日は、きょうより生活が良くなるはず」――そう信じることができなくなりつつあるのが、今の日本かもしれません。
都市の拡張にも、経済の拡大にも、限界がある。
では、どうすればよいのか。
皆が幸せになれる道筋を、タテマエ抜きで本気で考えていかなければ、世界は終わってしまうように僕には思えます。
まあ、それでよいのかもしれませんが。