5月12日(月)
 
深夜就寝にもかかわらず、やはり朝は早く目が覚めてしまった。
今日はもう帰国しなければならない。
ああ。帰りたくないよぅ。
 
タバコを吸いに少しホテルから離れた前日と同じ路地に行く。
すると例の黒人もいた。
軽く挨拶をしてタバコに火をつけようとしたら黒人が話しかけてきた。
昨日の携帯灰皿のお礼だと言ってライターを差し出した。
フォーミュラマシンがあしらわれたガスライターを貰った。
ヒストリックモナコを観戦してると聞いたから、買ってきたんだって。
イメージ 1
これぞ国際交流だねぇ。嬉しい気遣いだねぇ。
見た目はおっかないが意外と良い人だった。
 
朝食を食べながら、何度も延泊しちゃおうかという考えが頭をよぎる。
急いで帰らなくても仕事なんかないし、まだお金も余裕がある。
ああ。悩む。
悩んだところで帰るしかない。
でもなぁ。
と、何度も繰り返される。
心の底から名残惜しいが、同行者もいることだし帰るしかない。
グランプリも終わっちゃったしね。
 
実は初日に、ホテルのカウンターに置いてあったパンフレットの
チャーター観光タクシーというのを申し込んであった。
ホテルは11時にはチェックアウトしなければならず、帰りの飛行機の
フライトは19時のため、ほぼ半日の時間がある。
かと言って重たいスーツケースをガラガラ持って移動するのもイヤだし。
 
YOKOSOチャーターツアーという会社のプランを使い観光をする。
8時間拘束で400ユーロ。行先や時間はお客様に任せますという内容だ。
タクシーは日産NV200だ。
イメージ 2
日本語ガイド兼ドライバーはフィリップさんというフランス人だった。
気さくなとても感じの良い人で安心した。
 
ニースのホテル→WRCラリーコースに繋がる山道→エズ村を高台から眺め
→モナコF1コースを2周走り→3周目でカジノ前に停車→ホテルドパリ→
カフェドパリ→グランカジノ→ロウズヘアピン→レーニエ自動車博物館
→エズ村→シャガール美術館→ニースの海岸沿い→コートダジュール空港

こんなプランで1日観光を楽しんで帰国の途につくプランにした。
ホテルまで迎えに来てくれたフィリップさんと挨拶をかわし朝9時に出発。
ニースの街を抜け、ラリーモンテカルロのコースを目指して山道へと向かう。
イメージ 6
しばらく山道を走り、あとで訪れる予定のエズ村を見下ろす。
綺麗な村だ。
イメージ 3
さらに進み、モナコも上から眺める。
前日まで居たヨットハーバーも見える。感慨深い。
画像では赤丸あたりが観戦席だ。
イメージ 4
ようやくラリーモンテカルロコースに入り、一同興奮する。
フィリップさんが、ただの道を観光する人はなかなかいないと言っていた。
イメージ 5
ラリーコースのゴールを過ぎ、いよいよモナコF1コースを走行する。
さすがレース時以外は一般公道。ご覧の通りクソ渋滞だ。
イメージ 7
現在のF1なら1分14秒を切るコースなのに俺たちの日産NV200は
11分もかかった。さらにもう1周走ってもらう。
3周目はじっくりコースの写真を撮りたかったので、カジノ前に停車した。
ホテルドパリ、カフェドパリを写真に収め、ラ・フェラーリを目撃して、
イメージ 8
グランカジノ見学をした。なんと見学はドレスコードなしで中に入れたんだぜ。
カメラ禁止の内部を思わず写メったのは内緒だぞ↓
イメージ 9
そしてかつてロウズヘアピンと呼ばれていた世界一有名なコーナーの
フェアモントシケインで写真を撮ったりウロウロして過ごす。
イメージ 10
ポルシェ、アストンマーチン、フォード、ロータス、ランボルギーニ、
メルセデスなど高級車が続々と走り去っていく。フェラーリも何台も走っていく。
イメージ 11
モナコ旅行の目的のひとつが、ロウズヘアピンに訪れることだったので
このコーナーに30分以上はいたよ。
引き続きサーキットを走る。決勝を観戦したスタンドをコースから見上げた。
イメージ 12
昨日はあそこからレースを観戦して、この道をF1が走ってたんだなぁ。
モンテカルロサーキットを駆け抜けて一行は次の目的地である
レーニエ大公の自動車博物館へ向かった。