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ジルチです。

先日、あるお客様からスロットカーのボディを
塗り替えてほしいと依頼があり
オートアートのポルシェ997を預かりました。

元はホワイトで赤ラインがサイドに入ってるモデル。
これをピンクにして欲しいとのリクエスト。
まあ自分のではないので数日かけて仕上げました。

で、その途中の副産物といいますか失敗ボディといいますか
どうにも修正できない程に変になっちゃったモノが
できちゃいまして、それを失敗とせずに
どうにか形にしようと頑張ったのが今回のポルシェ。

グチャグチャなくらいヒビの入った塗装。
それをなんとかリカバリしようとして更に削り
結局余計ひどくなった外観。

これを一晩マニキュアの除光液に漬けてヨレヨレにして
また一晩乾燥させ、まずはテキトーにシルバーで塗装。
その上にブラウンやグレーを薄く吹きつけて
仕上げにサビやオイル汚れのウェザリング。

ホイールやガラスも割れ・汚れのディティールを高め
各パーツ・シャーシを組み付け。
当然、欠品だらけ。
さらに駆動部の潤滑油をきれいに拭き取り、あえて
ギヤ鳴りを誘発。
ホイールもライターで焙り中心をズラします。
ドアも運転席側のみ切り出して開閉できるようにしました。
接合部は定番のガムテープです。

これで見た目も走りもボロマシンの完成です。
イメージとしては誰も使ってない原っぱに数年ほど
雨ざらしでほったらかしにしてたボディ。

世界でも類を見ないであろう造り込まれたボロなスロットカー。
ジルチに常時展示中です、ぜひ見に来てください。