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演目は、해몽가(ヘモンガ)=解夢家→夢を解く人。
父親イ・フォンつまり思悼世子の死がトラウマとなっている王孫イ・サン (後の正祖) と、街の夢解人の話。
舞台中央には例の米びつ。
父親に水をあげたいのにあげられない記憶に苦しみ、米びつを叩き壊してでもなぜ助けなかったのか、自分を責め続ける彼は悪夢と不眠症に悩んでいる。
王座につく英祖がかなりの高齢となり、イ・サンが緋色の龍補(ヨンポ)を纏う日も近い。ところがイ・サンにとって龍補は恐怖と不安の象徴だ。自分も批判され攻撃され死ぬことになるのではないか。
街で夢を解いて稼いでいたユギョンはある日イ・サンに依頼されて宮殿に出仕することになる。
〈ダチョウ少年〉でケニーを演じていたドンフィ君に誘われて選択した作品。ケニーは金持ちのボンボンだったし、ドンフィ君のはっきりした顔立ちは王族にもお似合いだ。
幕開けからいきなり悪夢なので、ドンフィ君の熱演で緊張感が高まる。場面転換で町民のドゥヒョンさんが登場したら、空気が変わってホッと息がつけた。やはりこなれたベテランだ。凄く張り詰めていたのを自覚した瞬間でもあった。
からかうように、いたわるようにイ・サンに接するユギョン。短時間でも宮廷の圧迫感を忘れるイ・サン。
イ・サンはユギョンと接することによって、残されたイ・フォンの記録を初めて読む気になれた。そこにはイ・フォンの治療に当たっていたのがユギョンの父だと書かれていた。その事を知りつつ口に出さなかったユギョン。
なぜ一介の夢解人を王孫自ら出かけてスカウトしたのか、お話しだからそんな事もありなのかと思っていた。でも実は2人には重大な接点があったという事実。
ユギョンの方も実は父の死がトラウマになっているのを隠して生きていて、身分は違えど似たような苦しみを抱える2人が出会うことによって、お互い癒し癒やされる話…かな?
ほとんど宮廷用語だったので十分理解していないレベルの私の反応は「そーなんだー、ふーん」。
申し訳ない!
劇場は初めてのアートフォレスト。あびこカレーの上にある。エレベーターは正面にあるのだが、チケット発券所はビルのサイド側にある。あびこカレーの右奥だ。




