4/16
マチネで他になかったから…に近い動機ながら、期待大!
先に中継を見たが、やはり実物が目の前で繰り広げる舞台は違う!
ソンシクさん、何はともあれカッコいい。だけど、あの顔で怒りと憎しみが吹き出すと怖い!
チンジュライカが今まで見た彼女の作品中で一番の熱唱。私が上手いと認識してた「レベル」以上だった。
コーラスも豪華だし、それぞれのソロも凄い迫力。
バラが歌う「美しい」は盛り上がるったらない。後半バラが「自分は美しさを選択した」ってくだりもなかなか深い。
そんな中、ロケボットの「待ってはいない」ソロが一番グッとくる。ボラさんの澄んだ声が哀しみを引き立てる。
誰もライカのことを待っていない事実を、なぜわざわざ詳しく説明するのか疑問だったが、それは「知ることは嬉しい」とライカが言ったからだ。
バラや王子が話していたら何らかの感情が混ざるだろうが、ロケボットは淡々と語るから余計に辛い。そして、ライカの反応を見て戸惑っているのも悲しい。
そして最後のロケボットの言葉に再び涙。ボラさんが一番好きなセリフに挙げてたやつ。「知ることが嬉しくない時は、もっと知ればよかったんだ」
見終わったら感情的疲労感で放心。
これって登場人物の何らかの部分や関係性が、見る人それぞれのどこかしらに刺さる気がする。
最後、キャロラインがライカを見た時の反応が中継とは少し違って、ハッとするけどそれを打ち消して、ライカがいるであろう空を見上げて辛さに耐える…去る、だった。
ライカに似た犬を見かけてはハッとして苦しむって事を生涯繰り返して来たのかも。
公式見解はさておいて、B621は本当に存在すると思うことにする。
「夢だけど夢じゃなかった!」byさつき
ところで、〈ライカ〉に出てくる王子やバラやバオバブは、本の「星の王子様」とは設定が多少異なるのだが、こちらが本来の姿で、本の方が聞いた話を小説にしたファクションだから色々脚色されてるに違いない!
5/18
前回は1幕まで訳した状態で見た。聞き取ることに労力を取られずストーリーに没頭して楽しめた半面、ほとんど手付かずだった2幕は楽しめるレベルが明らかに違うのを感じた。という事で、今回は最後まで訳し終わってからの観劇。
なのに、珍しくカフェイン摂取しなかったせいか、1幕中ちょっとやばい瞬間も。
幕間のカフェインドロップの効果か、物語のパワーか、2幕は眠気ゼロで涙を拭き拭き観劇。予習の効果は絶大!
(ソワレで見た例のウサギの演劇は若干瞼が閉じ気味だったので、物語のパワーだったと思われる。)
中継でも観たが、ライブのファニライカは更に凄い。チンジュライカがちょこまかした子犬だとしたら、こちらはコロコロした子犬。どちらにしても2人とも「犬」
ヒョンギュン王子の「彼らが消えれば」も澄んだ歌声が崇高だった。(王子の考えは間違ってはいるんだけど)
ファニ/ヒョンギュンの歌声は非常に耳福。さすがハデスコンビ。
このお話のどこまでが夢なのか、現実なのか、そういった事よりも、
「人間は知っているのか?どれほど他の存在を痛めつけているのか?」
「あなたは分かっているのか?何ができるのか?」
その質問に自分がどう答えるかが重要なんだと思う。
追記:高校の時の教科書に関連する内容の話が載っていた気がすると思って調べたら
「人間、この非人間的なもの」
なだいなだの著作だった
昨日のことは思い出せないのに半世紀近く昔のことを覚えている自分が怖い