
ナンバーレビュー
「待つ」という もう一つの答え
- ライカ
今日はもっと長くかかったから
出ればもっと長く抱いてくれるだろう
ちょっと待って、待つんだ、ライカ
「待て」は「WAIT」をモールス符号に変換したリズムで始まります。
「待て」のメロディーラインは、周囲の保護者たちが自分の子犬にする「待て」を参考にもしました。
「待つこと」は〈ライカ〉の主要キーワードでもあり、「待て」のモチーフが作品の中で最も多く変奏されています。
M04 キャロライン
-ライカ、キャロライン[セリフ]
いつも私を見ている
どこにいても、何をしても
彼女の視線が私についてくる
キャロライン
散歩しようか? それともボール遊び?
私は何でも聞くよ
みんな、あなたに命令ばかりするから
ライカがキャロラインを恋しがって歌う曲です。
キャロラインを思わせる「待て」のモチーフで始まり、ライカとキャロラインがお互いにとって意味のある存在になっていく過程が盛り込まれています。
- 全員
待っていたから我慢できたし
待っていたから耐えることができた
このすべてが終わるその日を
あなたと一緒にいるその日を
すべての事実を知ったライカは、過去を思い出しながら苦しみます。
舞台には現在のライカと実験犬だった過去のライカの姿が一緒に登場します。
「待て」と「おおライカ」のモチーフが繰り返し使われ、多様な訓練の様相が振り付けで表現されます。
– 全員
あなたに必要なことを
君が分かるまで
君のための選択を
君ができるまで
〈ライカ〉は「待て」で始まり「待つよ」で終わります。
最初がペットを持った飼い主の心だったとしたら、ここでは相手を同等に見つめながら、その選択を尊重するという概念になるんです。それが人間が持たなければならない態度だと思います。
待つというもう一つの答え
作品はライカの選択で即刻的な審判や無条件の容赦ではなく、「待つこと」に言及する。
存在の中に積もった複雑な感情が一気に整理されるのでも、地球滅亡ですべての問題が消えるわけでもないためだ。
ライカは人間が自ら質問して後悔し、変化のために努力できる存在であることを依然として信じ、そのために犠牲者の位置に喜んで立つ。
〈ライカ〉は時間をかけて「みんな」の範囲を広げていかなければ共存できないということを、人間ではない存在を通じて伝える。
- チャン·ギョンジンエディター