見終わってもナンバーが頭の中をぐるぐる回り続ける〈イフゼン〉
前半はこちら↓
2/16 ④
初演からの続投で、その後〈燃ゆる暗闇にて〉のエリサ役でしっかり認知したチョン・ヘジュちゃん。着実にキャリアを積み上げ中。キャスボの端までもっと明るくしてあげてください。
今日はスティーブンとデイビッド以外は初演メンバー。一度はソナ/ウォングンペアを見たかった(聞きたかった)。がしかし、長男ルーカスではないので2階から。
下手な1階席より良いとされる2階席。隅から隅まで全ての動きや効果が目に入るので、今回もまた2階席を入れておいて良かったと思う。
ソナさん、さすがだと思ったのはジョシュからアフガン派兵の件を聞くシーン。
「嫌い、愛してる、大嫌い離して、お願い行かないで、わたしは一人でなんでもできる、愛してる、あっちに行って、あなたが必要」
次々に入れ替わる相反する感情の異なる色がきっちり表現されて、リズの驚きと混乱と悲しみが迫ってくる。
ウォングンさんは他のルーカスと違って体格の良さが際立つ。デイビッドと可愛らしく絡むシーンが独特。
いつも、ビジュアルが…とか言ってしまうスティーブンだが、この頃愛着が湧いてきた。ベスにキスされて逃げ帰った後子供からの電話を受ける姿に「頑張ったね。それで良かったんだよ。えらいよ。でも辛いよね」と肩を叩いてあげたい。
2/26 ⑤
2週間ぶりの長男ルーカス。ソナエリザベスと。
初日で小劇場と大劇場の演技の違いを感じたのは、まだ空間を掴みきれていなかったせいだったのか、今では舞台を満たしている。
それよりびっくりしたこと。
2週間前も(若干欲目もプラスされて)可愛いと思ったルーカスだったが、今日は圧倒的に愛嬌が溢れ出している。
初日にはぎこちなかったデイビッドとの恋人感もラブラブ。
2週間前の2月16日だって12月初頭の初日からはだいぶ経っているのに、このキャピキャピ感の急上昇はどうした事か?
もしかすると21日に彼的初日を迎えた〈ランボー〉が少し混ざっているのかもしれない!(独断と偏見)
〈イフゼン〉の感想なら、エリザベスはどうした!となるのが普通かな。
ソナさんが良いのは分かっているので、前回もそれほど語ることは無かったのだが、今日は凄かった。
飛行場でジョシュが家を買おうとしていたのを知るあたりから様子が違った。感動なのか、悲しみなのか、なんとも言えない感情に揺り動かされる中、デイビッドが尋ねる。「もし戻れるなら、どんな選択をする?」
他の人たちに先に行ってもらい、1人になったリズは涙が止まらず、手にしたハンカチを目元に当て続ける。
そこで “Always starting over” が始まったのだけど、演技とは思えない心の動きが目に見えるようで、あの歌唱力+リアルな感情が客席を揺さぶりまくる!
感情の高まりで声が詰まるソナベス。ギリギリのところでコントロールできる彼女にしてはとても珍しいことではないだろうか。いやー、良かった。
ソンミンジョシュもキャラクターの魅力を最大限発揮していると思う。歌い方もとっても誠実で優しくて頼れる感じ。しかし、こんな素敵な人、実在する?(ミュージカルだけどさ)
3/2 ⑥
前回までで、ルーカス中心にエリザベス他、全キャストをコンプしたので迷ったのだが、総マッコンということで見ることにした。
最後の挨拶を聞けたので良かったかな。
挨拶のMC役は適任のテファ君。(好み的にはテファ・ジョシュがスッキリカッコいい♡) とても幸せな舞台だったそう。
今回は最後まで盛り上がり継続成功のジヒョンさん。
またやりたいけどトシが…みたいな事言ってたような?(そこだけ小声で自信ない)
うりルーカスは「この次も必ずイフゼンで挨拶したいです」えー?もう良いんじゃない???(ジョシュなら許すが。)
〈イフゼン〉は素晴らしい作品だけど、できれば長男は2~3人劇で見たいのである。