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芸術の殿堂の自由小劇場。舞台や座席の感じが世宗文化会館のSシアターによく似ている。
紹介記事
https://www.kbsworld.ne.jp/entertainment/view?blcSn=68394&rowNum=1
何となく想像がつく感じはするけど、どれだけ凄惨な喜劇なのか楽しみにしながら見たら、
思ったより凄まじかった!
凄惨?
何と形容したらいいのか、ちょっと引くほど。
激しい表現があって、ヒェーとなったり、綺麗な女優さんがそこまでする?
となったり、表現が過激!そう「過激」が合っているかも。


大量の黄色いチューリップがバシンバシン叩きつけられながら舞台中に散乱した時は、生花ぽいのに可哀想、勿体無い!とドキドキしてしまった。
1番最初、舞台が明るくなると妻同士が微動だにせず、最高の笑顔を浮かべて見つめ合いながらソファーに座っているんだけど、
逆に戦闘体制100%な雰囲気が怖いやら可笑しいやら、期待を掻き立てるオープニングだった。
セリフの応酬で、しかも内容が子供のケンカから文化論、夫婦の不満のぶつけ合いまで、
夫婦vs夫婦、妻vs夫、個人vs個人というように、フォーメーションまでくるくる変化しながらどんどん話が進んでいく。自分の敵であっても、別の敵の敵なら味方というわけで。
理解できたの半分くらい?でも笑える

事の発端は子供同士のトラブルだけど、親たちの方が実は幼稚?
「大虐殺の神」というのは、ベロニクのアフリカの政情かぶれの話に出てくるのだが、アフリカの神様らしい、たしか。
しかし、お上品に始まる「起」、話し合いがだんだん拗れてくる「承」、ついにそれぞれの本性があらわになる「転」で幕が下りて、「結」が無いので、この人たちがこの後どう収拾をつけて生きていくのか、何か未来を感じたかった。
さらけ出してはちゃめちゃになるのが「結」なのかもしれないけど。
結局この人たちは、何も無かったし、見なかったことにして日常を回復するような気もする。
別キャストでもう一度見る予定だったが、50%割引のグルーミーサンデーに誘惑されてしまい2回目は無し。