童心を目覚めさせる暖かい演出と躍動感あふれる舞台
ミュージカル「長い夜」は単純に物語だけを伝えるのではなく、まるで観客が本の中に入る感じを与える。 特別に子供の視線で眺めた舞台演出と小道具が印象的に迫ってくる。
長い象の鼻のような形をした灰色のパイプ、斑入りペンギンの卵のようなサッカーボール、海の水滴のような青いプールボールなど、日常的な物を創意的に使って童話のような舞台を作ったが、このような小道具は子供観客たちに馴染み深い素材を使うことで彼らの想像力を刺激し、同時に大人たちにも童心を呼び起こした。
また、小舞台であるにもかかわらず、舞台の活用度が非常に優れていた。LED照明を使った床の演出は空間の移動を効果的に示し、動物園の鉄格子の表現、空間の分離のための場面も照明を活用して表現した。
狭い舞台で多様な場所を表現しなければならない制約を創意的に解決したことが非常に興味深く、場所によって、感情によって色とりどりに変わる照明の色は観覧ポイントだ。
ノードンの心に秘められた記憶の断片
「気持ちのいい話をして寝れば、怖い夢を見ないよ」
毎晩悪夢を見る「ノードン」に友人「アンガブ」が教えてくれた一つの方法。
気持ちのいい話をしながら眠ること。
「ノードン」はその時から自分が幸せだった時のことを話しながら長い夜を過ごす。
チクと一緒の夜も、赤ちゃんペンギンと一緒の夜も、自分のために、また彼らのために、ノードンは話す。
旅に出るノードンは四角い茶色のカバンを持ち歩いている。各エピソードが終わる度に、ノーデンはカバンに小物を入れる。妻と娘の角、アンガブの物など。
カバンがまるでノーデンが体験した人生の経験と感情を象徴すると同時に、彼が愛した瞬間をきちんと積み上げて、それを大切に保管する彼の記憶のようにも見える。
子供と一緒に大人たちにも慰労と感動を与えた作品
「怖かった。 しかし、私は自分があの海水の中に入ることを、冒険に出ることになることを、一人で数多くの長い夜を耐え忍ばなければいけないことをよく知っている。そして長い夜空に輝く星のように輝く何かを探すだろう。」
ミュージカル〈長い長い夜〉は子供文学賞を受賞したベストセラーを原作としているが、単に子供たちのためだけの作品ではない。大人にも深い響きを与える作品だ。私たちは皆、長い夜を耐えてきた記憶を持っており、その時間の中で感じた恐怖と孤独を思い出す。
幼いペンギンが今、自分だけの恐れを抱いて海に飛び込む姿は、私たちが経験してきた数多くの夜のようだ。一人で多くの長い夜に耐えながら、私たちはその中から自分だけの光を探してきた。この旅程の中で時には恐怖と寂しさが先立ったが、結局私たちは自分を見守ってくれて愛してくれた人たちの力で持ちこたえることができた。
幼いペンギンが海の中に出て新しい長い夜を迎えるように、私たちも依然として新しい挑戦と恐怖の前に立っているが、その中でも星のように輝く何かを探しながら生きていくだろう。
ミュージカル〈長い長い夜〉は、そのような私たちに、これまでの長い夜を耐えて勝ち抜いたすべての瞬間が光って意味があったことを知らせ、依然として数多くの長い夜を過ごさなければならない人たちに進む勇気を与える作品だ。
ミュージカル〈長い夜〉の観覧ポイントがあるとすれば、まさに俳優たちの躍動感あふれる動物演技だ。各動物が持っている特徴をディテールに繊細に表現した。
そして公演を観覧する前に本を先に読んで観覧することをお勧めする。本で読む時に想像したことと共に公演を観覧すれば理解しやすく感動と面白さが百倍になるだろう。
ミュージカル〈長い夜〉は10月15日に開幕し、25年1月5日までリンクアートセンタードリーム2館で公演する。写真提供:ライブラリーカンパニー
意気揚々と無料中継のお知らせをしたのに、始まってみたら海外視聴不可だったようで
VPNを通さなくても見られた、という話も聞くけれど、挑戦してみた方はどうでしたか?
お詫びの意味も込め、超特急で新作を。↓
特に後半、いちいち涙を拭きながらやったし、気持ち的に辛くなりすぎると休憩したりして。
明るく楽しく愛らしいシーンの後にのシーンが続くので、感情的な衝撃度が大きいのがこの作品の罪深いところじゃないかと思ったりする。(褒めてます)