〈ブロンテ〉観覧2024 | 韓国ミュージカルを 訳しまくるブログ

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4/25

初演から随分変わったと聞く〈ブロンテ〉だが、歌バトルに期待しつつ観終わったら…。

 

ふう絶望。相変わらずの迫力。息も絶え絶えになった。動悸息切れ。(心臓疾患のある方、気力体力が足りない方は注意が必要なんじゃないだろか。)

 

「찢어진 페이지처럼(破られたページのように)」の後に、インターバルを入れて欲しい

 

止まった息を吹き返して全力でヒューヒュー言いたい!ゲラゲラ

 

実際のところ続くシーンはバンドの演奏がメインで、寡黙に書き続ける3姉妹にスポットが順番にあたっていくという、若干インターバルに寄せた演出にはなっているのだが。

 

〈ブロンテ〉は均衡を崩すかのような刺激が心の安定を奪って何だか知らないホルモンが大放出される感じ。興奮するからアドレナリン?

 

随分変わったかというと、追加されたナンバーで3姉妹それぞれの描き方が深くなったような気がする程度。添え物感の強かったアンも存在感を増している。3姉妹それぞれの個性を反映したソロナンバーがとても良い。

 

エミリーが書く嵐が丘の内容を表す効果音とか照明が面白くて、そこから一転してシャーロットの批判が始まる…という演出がドラマチック。

 

新入のイ・ジヨンが、影をまとったようなエミリーに似合っていて期待通りだった。醸し出す雰囲気にシビれる。


〈キングアーサー〉ではお姫様だったが、〈デビル〉や〈レント〉を始めとする個性のくっきりした役が多いかもしれない。

 

初演ではエミリーがなぜ結核の治療を拒否していたのかはっきりしなかったが、再演ではしばしば死に対する思いを口にするので、どういう人だったのかイメージしやすくなった。(初演では理解しきれなかっただけかも)

 

私的にはアンイメージのジェアちゃんが、ちゃんとどっしりしたお姉さんになっていた。アンは別として長女次女を受け持つ俳優さんの年齢感が全く無視されている感じなのが、この作品の不思議なところ?だ。(実年齢を調べたわけではないが)

 

しかし凄いもの見た感でおなかいっぱい。観客の皆さんは中盤で飲み込んでいた歓声をカーテンコールで解放していた。

 

 

 

5/1

〈ジキハイ〉のストーリーはイマイチだが、ビッグナンバーを聞くためにお金を出すという声がある。

 

私にとって〈ブロンテ〉は、ちょっとそんな面もある作品だ。〈ジキハイ〉よりはストーリーに納得がいくけれども。

 

エミリーは〈燃ゆる暗闇にて〉でエリサ役だったヘジュちゃん。大健闘だ。ただ私のイメージではエミリーは少々こじらせている人物なので、執筆に対する真っ直ぐな情熱があって純粋さを感じてしまう点は個人的に惜しいと感じるところだ。

 

歌も普通だったらむしろ上手いレベルなのだが、歌唱力おばけのイ・アルムソリがそうだったように、いったいどこまで声が出るのか驚きたいとなると、少々惜しい点があるかもしれない。

 

再演にイ・アルムソリが出ないのは残念だが、イ・ボムソリが続投なのは嬉しい限り。今日も、圧倒された。イ・ボムソリ×イ・ジヨンだったら相性が良いかも。

 

 

ところで初演時にブロンテ姉妹には男兄弟もいたと知り、全く存在を消された彼を気の毒に思ったりしたのだった。


ファクションとは限りなくフィクションに近い。