9月30日
長男主演作ゆえに注目することになった初演ミュージカル。蓋を開けてみると、面白い!という口コミばかり。
静かに進むという評判通り淡々と進んでいくが、やたらにドキドキする。やばい。音源が出ていたナンバーがストーリーの脈絡の中で歌われると更にドラマチック。
舞台も客席も真っ暗になった瞬間、ああ、これが本来の景色か、と感じた。この人物たちはこの中で感じて生きているのか。
そこはかとなく怖かったのは、ロリータが物語の最初に登場する時、三日月形に目がなくなる、造形したような満面の笑顔だった事で、
イグナシオ出現後、つまり亀裂が生じた後に同じ動線で登場した時は、割れた仮面のように、笑顔の亀裂から不安な顔が覗く絶妙な表情だったのには感心した。
ジョンウォン・カルロスが椅子の手前で立ち止まった時の内面の崩壊が凄くて、崩れ落ちる音が聞こえてくるかのようだった。
それが彼の決定的分岐点になったと思うのだが、足元がよろよろしたかと思うと、再び自信のある立ち居振る舞いになったり、その時その時の心理変化が複雑そうで、映像だったら何回か巻き戻し再生したい!
告げ口するエリサのことを「何も見えないめくらのくせに」と言ったりするから、内面は完全に変化しているはず。
事故の後、カルロスが笑いを噛み殺していた。声が出ないように口を押さえて。かなり醜悪に。
ストーリー的にはショックでもあり、ファン的にはジョンウォン君、極悪人とかサイコとかも似合いそうだな、と思ったり。
この辺、日ごと俳優ごとに違うみたいで、笑ったり笑わなかったり、事故の原因もアレだったり、アレじゃなかったりするらしい。
可能な限り複数回観覧したい作品だ。
ありがたいことに、無料のNAVER中継がある。
(10/21,30に再変更)
リンクなどは追って発表される模様。かぶりついて見そうな気がする。