9月26日
待ってました!大劇場はこうでないと!
ユリアは迫力だし、ガンヒョン君の歌うナンバーは「喜悦」
ソロを歌うアンサンブルさんも歌声は一流だわ、群舞はキレが良いわ、話がどう展開するのか初回だけの楽しみもたっぷり。面白かった。2幕は30分で終わったけど?という体感。
ストーリー性のある振付がとても良かったと思う。デパートの白人たちが意思に反して体が踊り出してしまうところ、好きだった。
1幕最後、フェリシアが怪我をして怒り狂ったデルレイがヒューイにつかみかかった時、それまで声を出せなかったケイターが大声で2人を止めたのにズキッと来たけど、さらにその後のソロナンバーに涙。 音楽の美しさにも涙だけど、声が出なくなるほどの衝撃的な体験をしてきたケイターが争いを止めながら「辛い時は祈って」と歌うのにも涙。
「戻りたい時に白人に戻れるあなたとは違う」
自分が1番のフェリシアの理解者だと思ってきたヒューイが、フェリシアにこう言われた時は衝撃だったんじゃないかな。辛くてもそれを受け止めたのは偉かった。
楽しいだけじゃない内容もシーンのあちこちで表現されていて、若干の苦味も味わいつつ、最終的にはハッピーエンドというか、依存し合わない関係が清々しい。
9月30日
底抜けに明るい〈メンフィス〉
耳に楽しい音楽と目を喜ばせるダンス。歌いこなす歌唱力と見事なダンスの俳優たち。
これだけ楽しませてくれるエンターテイメントなら出したお金が惜しくない。
帰り道は気分爽快❗️
ではあるのだが…
どうしたって、明るく楽しいばかりではない。
10歳の子供が水を飲んだら暴行されて死亡、とか、警察官がバスの黒人専用席に座っていた黒人を白人に席を譲らなかったという理由で引きずり降ろして殴打した、なんて記事の「メンフィス・モーニング・ニュース」がロビーに貼ってあった。
劇中でもデルレイが暴行された傷跡を見せるシーンがある。訳を尋ねるヒューイに、白人用の水道で水を飲んだからと答える。10歳の子供が、喉が渇いたから水を飲んだだけ…。
音楽を通じて異なる人種が一つになれそうな群舞シーンもあるかと思えば、黒人音楽を楽しむ自分の娘をビンタする白人の父親も登場するしで、根は深い。ラジオを取り上げる?という予想を裏切ってビンタするから、結構びっくりする。あえての演出なんだろう。
10月3日
最後のメンフィスは、愛嬌のあるウンソン・ヒューイ。
そしてゴージャスなソナ・フェリシア。正統的な声質のペアって感じがする。
フェリシアを比較すると、ドスの効いたユリア、ファンキーなスンヨン。この2人の方がノリが黒人ぽい気はする。
観る機会が無かったが、もしかするとチャンソプ/スンヨンペアが作風に合ってたのかもしれない。残念。
ナンバーが意外に好きでつい盛り上がってしまう。歌うまさんたちが歌うから良く聴こえてしまうんだろうか?ヒューイママのソロナンバーもほぼ毎回ショーストップに近い盛り上がり。30日は「何回やっても楽しいわ~」3日は(大ウケの客席に向かって)「笑わないの!」とコメントを挟んで、ご本人もたいへん楽しそうだった。
主役以外も実力者揃いで、実に見応え聴きごたえのある作品。
1幕最後に기도해〜♪と歌うチョ・ソンリンさんが気になって調べたら、軍でジュンスと一瞬に公演してた方だった。
ドラキュラのレンフィールドも経験者。アンサンブルとは言え〈ジキハイ〉にも出演してたので実力者であることは間違いない!
Sing-along Dayやる作品が増えたこと!カーテンコールは大合唱で最後の盛り上がり!楽しさ最高!