(1937年4月、病院で文章を書いていたサンの前にドンリムが現れる。ドンリムが東京に来るために芥川賞に挑戦していたと話すと、サンは彼女が良い作家になると確信する。残された日は少ないと予感したサンは彼女の苦労をいたわる。状況を察したドンリムはサンが食べたいと言うセンビキヤのメロンを買いに走る。サンは死を迎える。)
사과한알이추락하였다.지구는부서질정도로아팠다.최후.
林檎一個が墜ちた。地球は壊れる程迄痛んだ。最後。
이미여하 한 정신도 발아하지 아니한다.
最早如何なる精神も発芽しない。
내가 떠나도
僕が去っても
내가 떠나도
僕が去っても
번진 글씨 안에 나의 단어 안에
広がった字の中に 僕の単語の中に
네가 담겨있어
君が込められている
내가 떠나도
僕が去っても
내가 떠나도
僕が去っても
가끔 눈물나는 날에
時折り涙が出る日に
쉼표 뒤에 숨어 울어
読点の後ろに隠れて泣く
마침표를 넘어 기다릴게
句点の向こうで待っているよ
(サンの遺骨を手に一人で朝鮮に戻ったドンリムは、サンの最後について話そうとするが言葉を続けることができない。そこに現れたヒャンアンが代わりに彼女の言葉を終わらせる。ドンリムがなぜ自分の前に現れたのかと尋ねると、ヒャンアンはいつも一人だったあなたの力になりたかったと言う。ドンリムはその慰めに泣き出すが、二度と自分を訪ねてくるなと言う。そんなドンリムにヒャンアンは、やっと22歳のあなたは悲しみの中に沈んでいてはいけないと忠告する。)
( 7:52〜10:41)
ドンリム:私、悲しくない。
ヒャンアン:なぜそんな風に言えるの?
내게 말했었지
私に言ったよね
예술가와 함께 산다는 건
芸術家と一緒に暮らすのは
찰나의 행복을 간직하는 거라고
一瞬の幸せを大事にすることだって
네가 말했었지
あなたが言ったよね
그를 홀로 보내지 말라고
彼を1人で送りだすなって
나를 쓸쓸히 하지 말라고
私を寂しくさせるなって
많이 고민했어
すごく悩んだ
외롭고 쉽지 않았어
寂しかったし簡単じゃなかった
하지만 내 선택은 항상 같았어
でも私の選択はいつも同じ
내 시간을 무수히 되돌린대도
私の時間を無数に戻したとしても
난 그를 다시 사랑하고
私は彼をまた愛するし
그를 보냈을 거야
彼を送り出したはず
이제 난 여기 남아
今私はここに残り
그의 기억을 지키고
彼の記憶を守って
우리 사랑의 흔적을 지킬게
私たちの愛の痕跡を守るわ
변동림으로 남아
ピョン・ドンリムとして残って
우리 과거는 내가 이 시간 속에서 잘 지킬게. 넌 뒤돌아보지 말고 앞으로 나아가. 계속해서 꿈을 꾸고, 우리의 모험을 멈추지 말아줘.
私たちの過去は、私がこの時間の中でちゃんと守る。あなたは振り返らないで前に進んで。夢を持ち続けて、私たちの冒険を止めないでちょうだい。
이제 이 시집을 덮고
もうこの詩集を閉じて
새로운 시간으로
新しい時間で
네가 맞이할 모든 순간을 축복할게
あなたが迎える全ての瞬間を祝福するわ
난 여기 남아
私はここに残り
그의 글자를 지키고
彼の文章を守って
우리 추억의 페이지를 지킬게
私たちの思い出のページを守る
한 편의 시로 남아
一編の詩として残って
넌 내 기억보다 훨씬 더 단단한 사람이었네.
あなたは私の記憶より、ずっとしっかりした人だったのね。
당연하지. 변동림인데!
当たり前でしょ。ピョン・ドンリムなんだから!