① 6月11日
ざ!ている!
えいぷりるふーるず!
心の中の嬉声(奇声)をどう書き表す?観る前から既にアドレナリン放出中
ふうぉー (観終わって言葉にならない第一声。)
最初からジョンに愛着のあるバイロンだった。うなじに絡ませる指とか (せくしー)。時々興奮して声を荒げるけど、どちらかと言うと情で揺さぶって行く感じ。
精神的優位保持に頑張ってるジョンの耳元にバイロンが息を吹きかけて、ジョンがふにゃーってなるイメージの2人。
初演に比べてソクチュン・ジョンが強くなった。最初はノリの効いたシャツみたいにパリッとしてるジョンだけど、バイロンに見つめられたり、過去の記憶で笑いあったり、オデコにキスされたりして、骨抜きにされていく段階がはっきりして、弱くなって感情的に拒否し始めて、「僕に一体何を望んでるんだ? 」で緊張感のクライマックスに突入!
流れが把握しやすくなった気もするけど、依然として比喩の正体をマスターしきれてない。
「昼の湖、夜の湖」はまあ良しとして「白い森」は何だっけ?現実(真実)を忘れて歩いている夢遊病みたいな世界?だから「目覚めなければ良かった」になる?
「記念すべき第一歩を知りたい」と言う前に、テーブルに腰掛けるジョンの足にルースベンがキスするのは、ミンジン・バイロンがやり始めたと思うけど、今季はデフォルトになったのかジョンウォン・バイロンもやっていた。
最終シーンの「永遠の夜」では、ルースベンが最初にジョンの胸に右手を伸ばすが、ジョンが左手でその手を取りルスベンの左胸に当てさせ、ジョンが改めて自分の右手をその上に重ねていた。このパターンはあまりない。
そもそも、ルースベンの手がジョンに届かないのが切ないのだけど、更に切ない!
② 6月14日
初演から通算12回目だけど、依然としてちょっと待って、考えさせて?となる。ミンジン・バイロンが特殊なせい?…だけではない。困るのは、気になったポイントがどこだったかのか見終わった頃には忘れちゃうこと。
ソクチュン・ジョンは、最初意識が戻ると下を向いたまま自嘲的に小さく笑う。倒れた時にバイロンの幻を見たと思ったらしい。起き上がって再度バイロンを見ると、我ながら呆れたと言う体でさらに笑う。
再演で変化した冒頭の演技だ。幻影を見ることに慣れている感じ。(モルヒネ中毒だし。)
ミンジン・バイロンがワインをジャブジャブこぼしながら注いだり、わざと指を突っ込んだワインをジョンに飲ませたりしなくなったのが良い。
しかし、バイロンはコロンボか?それともインタビューのユジン・キムか?と考え始めている。(その心は…探偵なのか、カウンセラーなのか?)
③ 6月23日 (マチネ)
〈ザ・テイル〉のための3泊4日の始まり。
優雅さ、妖艶さ、カリスマ性、繊細さ。それを一つの姿に表現できる歌唱力と演技力。このバイロンが最高!(私基準)
我知らず集中してしまうのは「沈黙」と「後ろ姿」。感情を見せないための演技にしびれる。
最後ルースベンの背中が寂しそうで。もしかして泣いてる⁈
④ 6月23日 (ソワレ)
今年の初スンアン・ジョン。
ε=ε=ε=ε=ε=ε=┌(; ̄◇ ̄)┘ 凄すぎる!
ソクチュン・ジョンもかなり良いと思って見ていたけど、よっぽど私好みなのか?久しぶりに脈拍が早まる感じ
緊張感にがっしり掴まれる。
バイロンをマチソワで比べると、昼は声を荒げるところで夜はゆっくり独白のように言ったり。似て非なる存在だから、続けて見てもマンネリ感が全くない。
ミンジンバイロンが変顔になったり、あまりに庶民的な振る舞いとか大袈裟な表現をしなければかなり好きなんだけど。
⑤ 6月24日 (マチネ)
心を落ち着けて、初スンジョン君。
もう嫌だ、ほんとに。
なんで毎回違って、毎回面白いんだ!
スンジョン・ジョン!そんなのアリなの???
やられたよ
振り向いた時のあの笑顔、何!とか、
手の甲のキスにキス返し!!!とか、
ここまで幸福そうな「道化師」は初めて。
バイロンに対するジョンの好意に翳りがなくて、こんなジョンだったらバイロンはどんだけ可愛がってたろうか。
「しばらくの間2人の関係は良好だった」というのが、これほどだったのか…。
他のジョンはバイロンに手を握られそうになったら、電気ショックみたいにパッと離していたけど、このジョンはそのまま握らせておく。耐える力があるね。
同じ台本を使ってるのは間違いない。
なのに、やり取りされる感情は予定されたものじゃなくて、反応しあって新しく生まれているから…
あれだよ。
毎回異なる宇宙が生まれる多元宇宙の世界。
昨日と同じ俳優でも別世界。
何より歌が良かった。デュエットの響き合いも美しくて、ナンバー聞いてるだけでも耳福。
それにしても、エピローグ後に蝶のローブ🦋を着て出ていくジョンにはかなり驚いた。
⑥ 6月24日 (ソワレ)
昨日のマチネと同じペア。さすがにもう止めようかと思ったけど、やり遂げる事に意味がある!(のか?)
これだけ観ていても、スンアン/ジョンウォンペアには出会えていない。チケット、どこかに落ちてないですか?
➆ 7月9日
韓国式に言うと〈ドテイル〉。あまり響きが美しくないな。
初演はバイロンに対抗する直線的な激情の表現だったスンアン・ジョンが(それも好きだったけど)、とても屈折した繊細な表現に変わっている。
パワーボーカルは相変わらずで緊張感の盛り上がりはすごい。2人のハーモニーが魅力的で歌唱力のぶつかり合い!
前回おとなしくなったかに見えたミンジンバイロンは、またもやグラスに指を突っ込んでジョンに渡していた。も少し優雅にお願いしたい。
だけど「モルヒネ飲んだら死ぬぞ」と抱きしめて、誰よりもジョンをいたわるバイロンなのである。
⑧ 7月15日
スンジョン君が思いのほか良かったので追いチケ。(オズが犠牲に)
バイロンと親密だった頃の痕跡を一番色濃く残しているジョン。既存のジョンとは一足違うキャラクターを作り上げていて頑張ったと思う。バイロンと11歳の年齢差が自然でもあり。
(甘いものの後は塩辛いものが欲しくなる理論で、爆発力のあるスンアン・ジョン早くください。)
バイロンはと言うと、全体通じてジョンを観察する視線がすごく面白い。
「カシミールの蝶」はジョンの名曲なのでついそちらに注目しがちだけど、彼をじっと見るバイロンの表情変化がたまらない。特にミンジンバイロン。
⑨ 8月9日
うぉーっ
フィボシのキャンセル拾えたー
という訳で、超激戦の〈ワイルドグレイ〉チョン・フィ君の出演回チケットを入手できたのは良いものの、その日は私の日程唯一のスンアン・ジョン/ジョンウォン・バイロンの日だった。
このペアは見られずに終わるのか?と絶望が忍び寄る中、本来の渡韓日の前週にこのペアのチケットがあったので8/9〜11にピーチを予約。年寄りにはきつい深夜便だが、羽田はもちろん成田便さえ高くて買えない・・・
その時の顛末はこちら。
さて、そんなビハインドを経て、開演2ヶ月目にしてようやく許可いただいたペア。
初観覧ペアだからやっぱり私の原型な気がする。最初はシノプシスに書かれている事しか知らずに見て混乱の渦でだったのを思い出す。見終わってからキャスボにルースベンて書いてあるじゃん‼️と気付いたりして。
今年のスンアン・ジョンは夢の中でふわふわしてるような雰囲気がある。今年は初演より少し自分が好きになれたジョンなのだそう。
今思い出すと初演は武装したハリネズミみたいな感じだった。秘密を持っている自分も嫌いだから、少しでもそこに触れるとビリビリ放電して。あのテンションがちょっと懐かしい。
(ビリビリ放電する(ハリ)ネズミと言ったらピカチュウ?)
しかし、本当にイアンテ大好きバイロン。「君に会うために帰って来た」って声震わせて泣いちゃうし、永遠の夜で押し戻されるとすごい衝撃受けて信じられなくて、もう一度寄って行ったりする。(いつも言ってるかも、これ。)
でも、攻防を繰り広げてる時はオーラ全開で迫力。あの声量が効いてる。
⑩ 8月11日
1時間前に劇場に行くとリハーサルの声が聞こえることがあるが、今日は「論争」が聞こえて来た。
今日もボロ泣きバイロン。このバイロンのもう一つの特徴は傷つきやすいってところ。
面白半分に書いたと聞くと、後ろを向いてこっそり傷ついてる。(肩が下がってしゅんとなる)
猿じゃなくてコウモリと言われて、なぜか横向いて悲しそうになっちゃう。ヴァンパイアが嫌なのかな。体内の血を全部抜き取りたいんだし、光の側に留まりたくなるんだから、多分そうなんだろう。
いつでも好きにイアンテに会いに来られるわけじゃなくて、七夕みたいにエイプリルフールが1年に1回会える日だったりして。
バイロン/ルスベンはジョンの意識が投影された幻想ではなくて、独立した不思議な存在、という前提の話。バイロン/ルスベン派(てか、ジョンウォン派)としては、やはりそうでないと。
⑪ 8月18日
ロビーがOSTの購入列でごった返していたので、6月に撮ったキャスボを使い回し。
冒頭で意識を取り戻したジョンがバイロンに気づかないままワインを取りに行き、振り向いた鏡の中にバイロンの姿を見つけて自嘲的に笑いを漏らす。そのままソファーに座るまで結構な時間が流れる。
座って正面を見て初めて「本物なのか?」という疑いが生まれて、ジョンの体を浸していく感じがとても良い。
ジョンウォン・バイロン絶好調。
バイロンというキャラクターは今まで演じた役の中で一番男らしくて格好いいのではないだろうか?
心ゆくまで堪能した〈ザ・テイル・エイプリルフールズ〉はこれにて終了!