9月16日
地下鉄を降りたら大雨だった。
直後に雷鳴が轟いて、不時着してしまいそうな天候。
不時着してしまいましたね。
初日のせいか結構充実のキャスト。
面白いぞ、これ。
おもしろい!
ぶっかんアジュンマチームには笑えるし、
コメディ、ロマンス、アクション、サスペンスがいい具合に混ざり合ってる。
テンポ良く場面が展開していくので、ずっと楽しめる。
憎たらしいチョ・チョルガンを演じるアン・セハ氏、「アビス」では魂の姿はアン・ヒョソプ仕様の善人を演じていたけど、
今日は意外にエッジの効いた歌声で、腹黒い悪役に徹してた。
しかし、ぶっかん訛りが良く理解できないのがもどかしい。なので、アジュンマや部下たちの会話が難しい。
ドラマは随分前に見たので細部は忘れてしまったが、ストーリーを追うことはできる。
ドラマの登場人物の印象が薄れているのは逆に幸い。
この際ヒョンビンは忘れて、ミン・ウヒョクが演じるジョンヒョクの寡黙な軍服姿に惚れ惚れ。部下たちより頭一つ背が高い。
軍服と言えばミン・ウヒョク、ミン・ウヒョクと言えば軍服!
乱闘シーンでは本領発揮でダイナミック。確か〈モレシゲ〉でも乱闘シーンがあったし、とにかく慣れてる感じ。
だんだんセリに惹かれていくけど
未来は無いと分かってるから
気持ちをひた隠しにする
でもそれはセリも同じで…
熱い男ミン・ウヒョクは暑苦しい時が無くもないが、なにしろジョンヒョクは情熱を内に秘めるタイプ。
熱く燃え上がる愛ではなく、深い海のような大きな愛なのである。良い!
セリ役のリョウォンさんは押しも押されもしない大学路の人気者。〈ホープ〉の母マリーなども演じた。
きっと満足させてくれると思っていたが、期待通り。
勝ち気で、朗らかで、聡明で。くしゃっと笑うとタレ目になるのがイェジンさんとの共通点。
忘れてはならないのがスンジュンとダンのカップル。泣く。
イ・イギョンさん。お歌はまあまあかな。セリフを噛んだような事もあったので、初日の緊張のせいだったのかもしれない。
でも全体の演技で魅せるので、歌唱力だの技術だのは問題ではなかった。
ダンを演じたキム・イフちゃんは、庶民の逞しい少女キャラで見ていて、うまいのは知っていた。なので楽しみだった。
やはり、さすが。高飛車な外面とナイーブな内面。スンジュンに見せるコミカルな姿。最後の涙。とても良かった。
せつないラブストーリー、ひっさしぶりだ。
どうしてもカットされる部分が多いので、話はどんどん進む。もしドラマを見ていなかったら理解できるのか?とも思うが、
ドラマを見てなかったら、わざわざミュージカルを見には来ないかな。
とにかくこれは、色々なキャストで何度も観たい作品だ。
COEXアーティウムで11月13日まで。
ところで、ウヒョクさん
お誕生日?
カフェにウヒョクさんコーナーができていた。
10月25日
美声の歌うまな若手はたくさんいるけど、セリ役ナ・ハナちゃんの声には特別な魅力がある。演技も良いんだけど。
残念なことに背が高い上に相変わらずの重量感が…。特別に高身長ではないギュヒョンさんと並ぶと、彼女の方が抱きかかえてるように見えなくもない。
舞台の上では絵に描いたようなペアであって欲しい。
ペアとして魅力的に見えないので、ギュヒョンさんには不利。不器用っぽいが実はできる男って雰囲気で悪くない。ただ、ギュヒョンさんはどんな役をやってもギュヒョンさん。煮ても焼いてもギュヒョンさん、と私には見えてしまう。
11月2日
イム・ヘヨンでセリのコンプリートを目指していたら、負傷で降板したと前日に教えてもらった。
ウヒョクさん素敵だし、他のキャストも凄く良かったので、良しとしよう。
テイさんは上手いけど大物感が漂ってしまうので、イ・イギョンさんくらいの小物感が丁度いい。
イギョンさんは、初日にはセリフさえ噛むほど緊張していたらしいが、今回はより余裕が出て良くなっていた。
スンジュンが空港でダンに別れを告げる時、すごく泣いていて、愛が深くて、助けに行く銃撃戦も倒れる姿もかっこ良く、ついに感情を爆発させるダンにもやられてしまいだった。
メインのペア。相変わらず、軍服姿のウヒョクさんは無敵だ。
しかしこのペア、オモロい。
セリを婚約者と言って助ける時、
「ご覧の通り体調が悪いので失礼」
とジョンヒョクが言って、チョルガンの前からセリを連れ去るのが普通だが、
今日はジョンヒョクが健康優良児体型のセリの肩を抱き見下ろしながら、
「見た目と違って体調が悪いので失礼」と言って連れ去る。
一瞬あっけに取られて二人を見送ってしまうチョルガンが正気に戻って悔しがるのに不思議な説得力が生まれた。
ボートに乗り損なう時、
キス作戦を始めるのはジョンヒョクだが、しまいにはセリに押さえつけられて手足をバタバタ。
後で「2度とキスなんてしないで💢」とセリに言われ、「あれは私がしたのか?(したのはそっちだろ)」的にぶつぶつ言っていた。
型破りなセリに心をかき回されて、だんだん愛していく感じが、良い。
清潭洞に現れたジョンヒョクがつつっとセリに近づいてキスするところ、ズギュンと胸を撃ち抜かれたので、ずっと胸を押さえていた。
ラブロマンスにおける身長差は正義だ。
COEXアーティウム側から見たサムソン駅方面。