あともう一歩だけ
平凡な恋人のように
歩けさえすれば
二度と会えなくても
その記憶で生きていくのに
一歩 また一歩
遠ざかる君に
最後の挨拶をするのか
この長い沈黙で君に
僕の気持ちが伝わりますように
二度と戻れないその道で
僕が願うのは
君の無事だけ
あともう一歩だけ進めば
僕たちは 触れ合えるのに
僕たちは なぜこんな風に
離れなければならないのか
別れなければならないのか
あともう一歩だけ 進みたい
あともう一歩だけ進めば 僕たちは
手が届くのに
僕たちは
お互いの息づかいを
感じられるほど
あともう一歩だけ 近くに
あともう一歩だけ