(月日を経たジョンの下宿。机にバイロンあるいはルースベンが座っている。登場人物は公演ごとに新たに選択できる。)
(一方、ジョンはソファーに座り、バイロンあるいはルースベンを意識せずに本を読んでいる。)
バイロン(ルースベン):ジョン·ウィリアム·ポリドリー、1795年光とともに生まれ、1821年自ら闇に消える。
(「ヴァンパイアテイル」の再版本を取り出す。)
ついに「ヴァンパイアテイル」の再版が出た。
バイロンという名は削除されたが、残念ながらジョン·ポリドリーという名前はどこにも無い。作家の名前が消されたまま生まれた話になったわけだ。
(バイロン/ルースベンは「ヴァンパイア·テール」を見る。)
バイロン(ルースベン):いつの日かこの物語の主人が君になることを願う。
(書きながら)「ヴァンパイア·テール」著者、ジョン·ウィリアム·ポリドリー。
(そしてバイロンは机から立ち上がって足を引きずりながらドアへ、ルースベンは足を引きずらずに窓から退場する。)
(ほどなくソファーに座っていたジョン·ポリドリーが机に近づき、自分の名前が書かれた小説を確認するとかすかな笑みを浮かべ退場する。)
暗転。
エピローグのスペシャルカーテンコールを珍しく自分でスマホ撮影した。当然4Kカメラには負けるが記念なので。
こちらは職人さんたちの映像。
バイロンだったり、ルースベンだったり…。
1日も早く再会できますように。