2番目のキーワードは「剣」
カイ:〈エクスカリバー〉の主人公はアーサーでもなく、モルガナでもギネビアでもない、剣のエクスカリバーですよ。
剣と言う媒体で世界が変わる、だから主人公はエクスカリバーという鉄の塊です。
女性司会:かっこいい鉄の塊ですね。
男性司会:私が聞いたところによると、その「鉄の塊」は海を渡ってヨーロッパから来たそうです。
カイ:初演の製作時、古代英国の騎士の剣の考証を踏まえて空輸してきたんです。
最初それを聞いて、今までも散々やってきた…
(女性:重いんですか?) こうなったんですよ。
こんなのをどうやって持って演技するんですかって言いました。
初演時の武術監督がイギリスの方なんですが、実際の雰囲気を伝えるために使う必要があると。
男性司会:ある意味とても重要な要素ですね。
カイ:そうなんです。剣を軽くすることはできませんでした。なので今でもアーサーたちは皆、剣を使うと腕が凝ります。
女性司会:筋肉痛で?つまり、剣の重さに耐える者が王になるってことですね。
カイ:そういうことです。お2人も、剣は使いませんが特殊な装備や小道具を使うので、負傷しやすい環境です。
女性司会:アーサーに剣があったら、ギネビアには弓がありますね。弓も重いんですか?
ソヨン:幸い弓は軽かったです。剣より全然。
カイ:木製だから。
女性司会:以前にも使ったことあるんですか?
ソヨン:無いです。だから最初は本当に、弓の扱いが1番下手なのが私でした。練習室に行ったら必ず練習して射てみて、今はとても上達しました。
女性司会:振り付けとして踊ったことでもあるのかと。
カイ:ソヨンさんの演技力が凄いのは…(弓を射るモノマネ) 最初はこんなでしたけど、表情だけを見たら10点満点!
ソヨン:表情管理が重要なんです。
カイ:アーサーとして知りたかったのは、モルガナがアーサーの立場や力に嫉妬しますよね。異母弟だから。剣の力を自分のものとするために努力しますが、モルガナとしてアーサーを見る気持ちや剣に対する気持ちはどうなんですか?
ヨンスク:アーサーを演じる実際の俳優を考えれば本当に愛着があるし、いじめたくはないのですが。作品の中に入ると「あれも私のものなのに
」「それも私のものなのに
」こんな感じ。


エクスカリバーを持っていると害を与えることができません。死にませんから。だからどうにかしてエクスカリバーを手放させれば、害することができます。
それで魔法とか術を利用して、彼の心の中にある憤怒などを引き出して、どうにか痛めつけてやろうという、そんな気持ちです。
カイ:僕はヨンスクさんを見るんです。そこでずっと(モノマネ)。そうするとそのエネルギーが僕まで届きます。
【舞台袖でも感じられるモルガナ・シン・ヨンスクの呪い】