創作ミュージカル〈エクスカリバー〉が2021年8月にブルースクエア新韓カードホールで開幕する。
本日(1日)、制作会社EMKが創作ミュージカル〈エクスカリバー〉の再演を知らせ、ポスターを公開した。高い岩山の頂上に刺さっている伝説の剣エクスカリバーは、孤独でありながら神秘的な雰囲気を醸し出す。ミュージカル〈エクスカリバー〉は古代イギリスの魔法と伝説の時代であると同時にシャーマニズムの時代から、唯一神の時代であり人間の時代へと転換する目まぐるしく混乱した時期に、エクスカリバーを引いた平凡な一人が混沌を乗り越えて成長していく姿を描いた作品だ。
2019年にワールドプレミアで初演された〈エクスカリバー〉はアーサー王の伝説を新しく再解釈して観客に披露した。〈エクスカリバー〉はミュージカル〈モーツァルト!〉、〈モンテ·クリスト〉、〈エリザベート〉、〈笑う男〉、〈マタハリ〉など数多くの興行作を生み出したオム·ホンヒョン総括プロデューサーを筆頭に、ミュージカル〈笑う男〉、〈ジキル·アンド·ハイド〉、〈モンテ·クリスト〉、〈ザ·ラスト·キス〉などを作曲したミュージカル作曲家フランク·ワイルドホーンが作曲を担当した。また、ジョージ·ウィリアム·スタイルズやガルト·マクダーモットなど世界的なミュージカル作曲家と呼吸を合わせグラミー賞候補に上がったロビン·ランナーが作詞家として参加した。
古代王国を背景に誕生した伝説を舞台に移した作品は、初演当時イギリス古代伝説に韓国観客の情緒を反映して興味深くドラマチックにストーリーを誕生させたという評価を受け、特に少年アーサーが成人になり、王になる過程で自分自身と戦っていく話を通じてアーサー王の内面的葛藤に重点を置いた。また、広大な舞台を埋め尽くす美しい舞台は、第8回イェグリーン·ミュージカルアワード、第4回韓国ミュージカルアワードでそれぞれ舞台芸術賞を受賞した。
2021年〈エクスカリバー〉は音楽から台本、舞台デザインに至るまで大々的な革新を予告した。今回の再演舞台ではアーサーの分身である「エクスカリバー」という剣を媒介として、人間が逆境を乗り越えて成長する部分にフォーカスを合わせ、いっそう明確になったメッセージを伝える計画だ。新たに演出として参加したクォン·ウナ演出家は最近、ミュージカル〈モーツァルト!〉、〈モンテ·クリスト〉、〈ファントム〉まで相次いで成功させ、安定した演出力を披露した。 彼は長い間、ロバート·ヨハンソン演出と呼吸を合わせながら右腕の役割を果たしてきた実力派だ。
また2021年の〈エクスカリバー〉は有機的な叙事を加えるために全5曲の美しい新曲が追加される予定だ。 その中でも新しいオープニング曲であるアーサーのソロ曲について、作曲家フランク·ワイルドホーンは「エクスカリバーの新しいキリングナンバーになる」と明らかにしており、ミュージカルファンの期待が集まっている。
ギネビアのキャラクターが強烈な女戦士の姿に変わるのも今シーズンの見どころだ。初演当時、はつらつとした姿で客席を掌握していた1幕のギネビアが、2幕で従順で受動的な女性としてとどまることに対する残念さを解消するため、創作陣は長い議論の末、今季の女主人公ギネビアの姿を最後まで堂々と上品な女戦士の姿にする見通しだ。
初演に続き再演にも参加するチョン·スンホ舞台デザイナーは「エクスカリバー」が挿されている場所であり作品の始発点となる岩山は、叙事の流れに沿って変化しながら空間を作り出すだろう。数千年の歳月を持つ古木が舞台を包み込むようなプロセニアムと、まるで生きている生命体の血流のように歪んだ古木の脈を行き交う光は、叙事の展開によって多彩な色に変化し、時空間が変わるようなユニークな経験を提供する予定だ。また、幻想的な魔術シーンも再現できるよう光ファイバーとレーザーを活用するなど、より繊細な舞台デザインで魔法と伝説の時代である古代イギリスをそのまま移動させる計画だ。
振り付けも〈モンテ·クリスト〉〈ベン·ハー〉などで活躍したムン·ソンウ振付師は今回〈エクスカリバー〉の振り付けにアクロバットを導入し、動物的で本能的な動きで野性的な感じを加え、異彩を加える予定だ。
ミュージカル〈エクスカリバー〉は8月17日から11月7日までブルースクエア新韓カードホールで上演される。