레베카
レベッカ
レベッカ…。なんだかもう、特に言うことが無いような気がする。
初めてレベッカを観た頃を思い出すと、アリ地獄に転がり落ちていく自分が見える。(笑)
前にも書いたような気がするが、2016年末、映像でしか知らないウンテさんを観たくて「ファントム」を観劇、撃ち抜かれる。ヒョシンという人も話題になっているので翌年1月に観劇、撃ち抜かれる。
そして狂乱の始まり。3月から4月にかけて2週連続で大邱に通い、計4回ファントムを観劇。号泣のため声が漏れないようにハンカチで口を押さえながらの観劇。終わった後は泣きすぎて頭が痛くなるという副作用付き。
そして次のウンテさん作品が5月頃の「マディソン郡の橋」。こちらも私のどストライク。泣きすぎて物理的に胸が痛くなる作品。この時のワンキャストのお相手が何を隠そうオク・チュヒョン様。誰でも知ってるか。
レベッカはどうなった?ご心配なく。数ヶ月後となる2017年9月、レベッカを観ることに。
私を切なく泣かせたフランチェスカが、ダンバース夫人として戻って来た。そこにはあのダンバース夫人がいるのみ。フランチェスカは影も形も無い。女優の力量と作品の威力とが私を殴り倒す。レベッカは、既にはまっていたミュージカル沼に、更に深く私を引きずり込んだ作品なのである。
とにかく韓国ミュージカル、撃ち抜いたり殴り倒したり、威力が半端ない。
感想ではないが気になっていることがある。
物語の終盤、証言のためにベンが屋敷に連れてこられる。たわ言ばかりなので帰って良いと言われるのだが、帰ろうとするその一瞬、ベンとマキシムが意味ありげに視線を交わすシーンがある。
「レベッカの秘密」にも書いたのだが、そこにどんな意味があるのか、気になって仕方ない。マキシムはベンが真実を知っているのに話さないのをどう受け取ったのだろうか。ベンはいったいどういう考えで口をつぐんでいたのか。
2017年に観た時は、ベンは精神的な障害があるので物事を良く理解しておらず、ただ混乱して怯えているのだと思っていた。
しかし今季はベンがマキシムに向かって、あの悪い女のことは黙っているから大丈夫だよ、とでも言うような視線を向けるし、マキシムが返す視線にも驚きなのか感謝なのか、何か感情がこもっているような気がする。
ご意見募集中。前シーズンも意味ありげでしたか?今季はどんな風に見えましたか?なんなら創作も歓迎。よろしくお願いします。
では、観たキャストを。
1回目
マキシム:オム・ギジュン
ダンバース:シン・ヨンスク
私:イ・ジヘ
ジャック:チェ・ミンチョル
2回目
マキシム:オム・ギジュン
ダンバース:オク・チュヒョン
私:パク・チヨン
ジャック:チェ・ミンチョル
3回目
マキシム:カイ
ダンバース:チャン・ウナ
私:パク・チヨン
ジャック:イ・チャンミン
4回目
マキシム:シン・ソンロク
ダンバース:オク・チュヒョン
私:イ・ジヘ
ジャック:イ・チャンミン
まずジヘちゃん演じる「私」の回想から幕を開けた今季のレベッカ。割と太い声の歌い始めに違和感を感じるが、アラフォーの「私」だからかと後から気づく。
シラノのロクサーヌ役で注目したパク・チヨンの「私」を観た時は、まず演技の方に目を奪われた。高級ホテルのような場所には慣れていなくて、おどおどとウェイターを上目遣いでうかがう様子など、ああ、一般庶民はこうなるよねと、とても説得力があった。
なので余計に、自信を持った後の姿との対比が鮮やかに見えたかもしれない。
それで翻って考えるとジヘちゃんの場合、どうも本人の醸し出すお金持ち感を拭えない「私」だったかも。
カイマキシムの話。
スーツ姿は確かにスマートでシュッとしてる。そして歌がムダにうまい。
いや、ムダってことは無いんだけど、マキシムというキャラは歌唱力より演技力が欲しい私。
他の作品ではちょっと歌が…とか言ってるオム様なのに、オムマキシムはかなり好きなのはそういうことなのか、と納得。
カイマキシムには、表向きうまく対応する上流階級の余裕?ホッパー夫人をあしらうユーモア?そういう社交性が足りない気が…
年齢的な余裕も欲しかったのに、まだまだ青いカイマキシム。
だが 신이여 (神よ)とか 칼날같은 그 미소 (刃のような微笑み)とか、追い詰められて苦悩する曲はすごく似合うしキリキリと迫って来る。
だからベンハーがハマり役だし、若くても必死なアーサーが彼の方向性に合っていたんだなと納得。
カイさんは歌声にも演技にもアソビが無い。ストイックなご本人の特性だろうか。四角の角が取れないとベンハーとかモンテみたいなのしかできないのではと、余計な心配。
ジャックみたいなキャラもできるようになったら緩急自在だろうに。チャラいカイさん(の歌い方)を観てみたい。
その点、2AMの彼は凄く良かった。元々歌唱力は認められていた彼だが、チャラく、厚かましいジャックを堂々と演じていて、相当キャリアのある俳優のようだった。
ソンロクさんマキシムは、登場した時のプロポーションに目を奪われた。同じ大きさのセットに対して、明らかに他の2人とサイズが違う。スーツ姿が素敵なマキシムの中でも特に素敵?
それこそ演技はアソビたっぷり。余裕ある金持ち感があるし、ユーモアも自然。もちろんジャックもこなせることだろう。
オム様の歌は下手ではないと思う…ううう。(ちょっと苦しい。)音域に限界があるのは認める。どうも息継ぎが下手なんじゃないだろうか。あと、肺活量かな。からだ鍛えたら声も鍛えられるのでは?素人なのでわかりませんけども。
(エクスカリバーのCD3で、同じ曲をオム様ジフンさん、次の曲はオム様カンヒョン君と続けて収録するのは正しいのか?続けて聴いたらそりゃあどうしたって…。)
ダンバース夫人のそれぞれの魅力は多くの方が語っているので割愛。
2回目の前日にオク様が体調不良でヨンスクさんに交代だった。心配したが、当日は交代無し。完全なる鼻声。だけど声は出ていて苦しさは全然感じなかった。プロ❗️って感じ。
最初の登場は音響も力入れてたのか、エコー多めですごい迫力。
全体を見ると少し抑え気味だったかもしれない。同行の一般人(韓国で言うところのマグル)2人は舞台セットと俳優たちの熱演に目を丸くしていた。ダンバース夫人はいつもの1割引きかもしれないと言ったら驚いていた。
彼女の場合3割引でも十分なレベルかもしれないと思ったりした。
カテコでオムマキシムがくるりと1回転してキュートに出てきたら、チヨン私も1回転してその横に。その次にダンバース夫人が重々しく登場してきて、どうするかとワクワク見てたら、重々しく1回転して列に加わった。客席大喜び。
最後歌う時、オム様がジェスチャーでオク様と喉を指差してサイン。
客席がえー!と声をあげたら、耳に手を当てて歓声を要求。オム様はさらに、2本指、3本指を出して3回要求。
大歓声になったところでオクデンに、ほらどうする?みたいに振ったら、オクデンがオム様に向けて、あなたがクルクル回ったらやるわよみたいに指をクルクル。オム様は素直な子犬のようにクルクル回って笑いを誘う。
で、いつものように、ダンバース、マキシム、「私」の順に歌って大盛り上がりで終了。
前日休んだ後の復活舞台でいつもの状態ではなかったが、盛大な拍手と声援に応援と感謝の響きを感じたのは私の気のせいか。無事にオクデンを観られて感謝だったから。
以上。直後にミュー友に報告した部分のみやたら詳しく、その他の部分は追憶の彼方。未来を向いて生きていけばいいさ。