ドラキュラ あらすじ紹介映像(注意!ジュンスじゃありません) | 韓国ミュージカルを 訳しまくるブログ

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近頃はメモ付き写真アルバムとしても使用中。

[ミュージカル100秒.zip] 400年待ち続けた妻に再会したクールガイ・ドラキュラ
むかーし昔、600年前のその昔、ルーマニアの地に憂いに満ちた眼差しのクールな男系城主、ドラキュラが暮らしていた。
ドラキュラが始めから吸血鬼だったのではない。ドラキュラの父までは人の血を飲んだが、ドラキュラは驚くべき我慢強さで、生まれてから1度も人の血を飲んだことはなかった。
人格も良く、ビジュアルも良く、戦地で手柄までたてるドラキュラは、民の支持率がものすごい、魅力あふれる男だったが、美しい妻アドリアナとも仲睦まじい夫婦だった。

そんなある日、ドラキュラの城に十字軍の軍隊が押しかけてきた。

「ドラキュラ!お前の軍隊を連れて十字軍の戦いに参戦しなさい」「神のご意思である!!」
ドラキュラの答えは断固としてノー!

語尾の全部に「神のご意思」をくっ付ける大司教バン・ヘルシングが、実際はお金目当てに戦争を起こしたのをお見通しだったのだ。
ドラキュラが断ったことを、ヴァン・ヘルシング大司教はかえって喜んだ。人気のあるドラキュラがそうでなくとも目障りだったから。この際、神のご意思に逆らった嫌疑で除去するつもりだ。
こんな計画を全く知らないドラキュラ。彼が城を留守にした隙を突いてヴァン・ヘルシングと十字軍はドラキュラの城へ押し寄せ、民を皆殺しにした。一足遅く城に到着、怒り狂うドラキュラ。彼に十字軍の下っ端が伝える。

「お前の妻、アドリアナはヴァン・ヘルシングに捕まっているぞ」

妻まで人質に?目玉がひっくり返ったドラキュラ。すぐさまその十字軍の首筋を噛みちぎってしまった。
生まれてこのかた押さえつけてきた吸血の欲望を封印解除し、超能力を身に付けたバンパイアとして覚醒したドラキュラ!ヴァン・ヘルシングのもとに向かい一息に彼を殺害する。しかし、一足遅かった。

ヴァン・ヘルシングに捕まり血まみれのアドリアナはこの世を去ってしまった。

こうして妻を失った400年後。吸血鬼として歳も取らずシワひとつないプリプリのドラキュラは、劇場を持ちヴァンパイアの部下たちとショーを開きながら生きている。
クールな男、ドラキュラの致命的魅力が話題となり劇場は大人気。

しかし、この評判を聞きつけ刃を抜く男がいる!ヴァン・ヘルシング家の子孫、アブラハム・ヴァン・ヘルシングだ。
吸血鬼退治を一族の使命として奉じてきたヴァン・ヘルシングと、彼の右腕エロイーズ。幼い頃両親を吸血鬼に噛み殺されて以来、ヴァン・ヘルシングのもとで吸血鬼を憎悪するエロイーズはドラキュラの劇場を探りに向かう。

いったいこれはどうしたこと?初対面のドラキュラがエロイーズを見るやいなや目に涙を浮かべて近づいてくる。
「アドリアナ…400年ぶりに戻ってきてくれたのか…」
「オモ!アドリアナって誰?私に似ているの?」エロイーズは驚くが、一方で理由もわからず惹かれていく自分を感じていた。

「この吸血鬼…なぜか嫌いになれない」

吸血鬼ハンター ヴァン・ヘルシングと、純情派ドラキュラ、そして400年前に死んだ妻アドリアナとそっくりなエロイーズ。
ポケットの中のイヤホンよりもひどく絡み合ってしまった3人の運命はどうすれば解けるのか、気になったら?
今すぐ、劇場へ!


PlayDB制作のドラキュラ紹介映像。途中挿入される写真がふざけているので、ぜひ本編も見ていただきたい。

短くまとめるためなのか、出てこないポイントがいくつか。

ひとつめ。400年前は瀕死のロレインと執事君がドラキュラの血を飲んで吸血鬼として生き残るわけだが、同じく瀕死のアドリアナはドラキュラの血を飲むのを断って死んでしまう。ドラキュラは「これが神の与えた運命なのか!私に愛を捨てて吸血鬼として生きろと言っているのか!だとしたらあなたは間違っている。この愛は永遠だ、私はアドリアナが戻ってくるのを待ち続ける!」と誓っていた。

ふたつめ。エロイーズは夢にいつも同じ人が出てくるのを不思議に思っているのだけれど、ドラキュラの面影が夢の中の人と同じなので心をかき乱される。そして次第に前世の記憶を取り戻し…。

さらにエロイーズの両親を殺したのは、彼女を利用したかったヴァン・ヘルシングだったことも明らかになる。

ドラキュラに片思いしていたロレインは、アドリアナが亡くなった後、いつか自分の想いが通じるかもしれないと淡い期待を抱きながら400年間生きてきた。しかしアドリアナの生まれ変わりのエロイーズが現れたので一瞬彼女に殺意を抱く。しかし、彼女を見つめるドラキュラの幸福そうな眼差しを思い出し、こんなに辛いのに彼が幸福そうなのを見ると、なぜ自分も幸福を感じるのだろう、と刃を下ろす。

そしてヴァン・ヘルシングに捕まった後も、あくまでドラキュラとエロイーズを守ろうと拷問に耐える。メインストーリーではないけれどロレインの悲しい片思いも感動ポイント。

ドラキュラの腹心デミトスのロレインに対する片思いも触れてあげないと気の毒か。彼の片思いも400年続きます。彼女が違う人を愛しているのも初めから承知しているのに。それでも彼女を愛し続けるのが自分の選択だと言い、見返りを望まずにずっと見守ります。

さて400年後、誰が誰の血を飲むことを断るのか。そして最後はどうなる⁉︎

なかなか楽しめるミュージカルだったので、もう一回観ることにしました!(観て良かった。観た後の追記は水色です。)

400年前に出てくるドラキュラを苦しめる内なる欲望を表すダンサーが3人、彼らも見応えあります。(ドラキュラが欲望を鎮め始めると動きにキレが無くなって、未練がましく陰に引っ込んで行く様子とか、ドラキュラが怒って戦う時の活躍ぶりとか、演出的にも面白かった。)