(0:13)
[私は毎日手紙を書く 別の人の名前で…]
[鼻高々の この男の愛しかた]
[待つこと2年 ミュージカルシラノの華麗な帰還]
[剣さばきは鋭く 語り口は変わりなく]
[17世紀の実在人物 シラノ・ド・ベルジュラックの
ロマンチックな愛]
[生涯をかけて愛した女性
ロクサーヌに対する純愛物語]
[痛快で美しい浪漫ミュージカルの真価]
[大きい鼻が悲しいひとりの剣客の物語
ミュージカル〈シラノ〉]
MC: 女優のナ・ハナさんです!
女: うわー、顔がすごい小さい。(本番前にエレベーターで出くわした2人) さすが女優は違うんだなぁ…
ハナ: 私のこと分からなかったじゃないですか(笑)
MC: 初出演のナ・ハナさん、挨拶をお願いします。
ハナ: シラノでロクサーヌを演じているミュージカル俳優ナ・ハナです。
男: 私は新しくなった光化門恋歌で初めて見させていただいたんですが、すごく可愛くて印象的でした。
テレーズ・ラーケンでは、実に…多様な体験をしている…
(2:00)
[同じ人? 驚くべき演技変身!]
男: 舞台の上で大きな目を見開いて演技する姿を見て、実に素敵な俳優だと思いました。今回はロクサーヌとしての姿を見て、再び同じ俳優なのか?1人の人間がどうやってこんなに違う姿を見せられるのか、驚きました。デビューして5年目ですか?
ハナ: 4年ですね。2015年だったので。
男: ご自分の本来の姿はどのキャラクターに1番近いですか?似ているキャラクターがありますか?
ハナ: ないような気もします。100%ぴったり合うキャラクターは無いですが、強いてあげればパルレのナヨンです。私が地方の忠清南道ソチョン郡出身なので…。
女: ソウル出身の印象が強いですけど。
ハナ: ありがとうございます

女: 地方出身だと逆にそうなのかも。私も都会的でしょ? (全羅南道ヨス出身)
MC: さて今回シラノでは、2人の男性に愛されるロクサーヌ を演じられました。作品の紹介をお願いします。
ハナ: フランス最高の剣客であり詩人だったシラノの人生と愛を描いた物語です。彼の永遠なる真実を見ることのできる、現代ではなかなか見られない古典的な愛です。
女: そんな人を探してますか?
ハナ: シラノですか?あんな人に出会わなきゃいけないと思ってます。
MC: 現実的には難しそうですよ。
女: 近場で探してみて。
MC: ご一緒に作品を見てみましょう。
(4:15)
男: あれがシラノですね。
男2: 大きな鼻が似合ってますね。違和感が無い。
男: 最初見たときピノキオかと思いました。
ハナ: シラノは嘘がつけませんよ。真実の人だから。
男: なるほど。
[世の中の巨人全てに立ち向かう!]
[大勢の敵を前にしても 屈服しない男]
[ガスコン傭兵隊を率いるシラノ]
ハナ: うわー!
[ファンとして見ているハナ]
ハナ: 私がファンなんです。チョ・ヒョンギュンさんの。
MC: 俳優さんは作品を画面で見る機会が少ないですよね、かえって。
男2: (スタッフに) ファイルで差し上げてよ。
ハナ: 凄く嬉しい!
(6:10)
[口下手なクリスチャンの代わりに 愛を囁くシラノ]
男: ロクサーヌを愛する2人の男性ですね。1人は鼻の大きなシラノ。もう一人素晴らしく容貌は優れているが弁の立たないクリスチャン。
[美しいロクサーヌの心を射止める絶好の機会]
[しどろもどろ]
[緊急投入されるシラノ!]
MC: ロクサーヌはシラノを愛するようになったでしょうに、シラノが自分の容貌のために一歩踏み出すことができないまま、自分の気持ちは諦めて、他の男性を手助けする役割…。
ハナ: 愛のために犠牲を払うんですよね。
[画面の中で出会うナ・ハナべう]
女: だけどここに見えるのは同一人物ですよね?まるでお人形さんみたい!ここでは女優。画面ではお人形さん。
[人形のようなロクサーヌの美しい声を
しばしご鑑賞ください〜]
(7:36)
ハナ: 客席でモニターするとき自分を見なきゃいけないのに、ふと下にいるシラノの表情を見たら、すごく辛くなって泣いたことがあります。
男: バルコニーの出てくる好きなミュージカルが何作かあるのですが、1つはロミオとジュリエット、もう一つがこの作品です。シラノの姿に胸が痛むと言いましょうか。
[シラノの切ない愛がしみじみと感じられる場面]
キューピット役を果たしながら自分は月光の中に消えていく、その姿が印象的です。
ハナ: シラノが自分の言葉で愛を告白する時、ロクサーヌとシラノの2人とも、悲しい状況ではあるのですが、2人の心がぴったり通じ合って幸福を感じる瞬間があります。その時本当に何とも言えない気持ちになります。
女: 影のように寄り添ってくれる愛、女性にとっては憧れですよね。
ハナ: ホントにそう。
女: 演技しながらそういう愛を受ける訳だから、どんな気分ですか?
ハナ: 凄く…うれしいです!〈テレーズ〉と同時にやっていたものだから…。
女: そうですよね。ものすごく違うから。
[欲望に押しつぶされて生きるテレーズ]
ハナ: (テレーズが)受けられない愛をシラノの練習場でで十分に受けて。
MC: 言ってみれば両極端な状況ですね。それでは、2人の愛を受けるロクサーナはどんな人物ですか?
ハナ: 私が演じながら感じるのは、自分自身を守れる人物であることです。世の中の基準とは違う、真実なこと、美しさ、ロマン、そういう目に見えない価値を重要だと考える人。そしてさらにそういうことを守って選択して、行動して、それでこそ自分自身を守れることを知っている人。
シラノがそういう人物であるからこそ、ロクサーヌの良さをわかるんだと思います。ロクサーヌは、ちょっと照れますけど、初めから外見も…
MC: 完璧なのね。
[花よりも美しいロクサーヌ]
ハナ: …備えている女性ですが、進取的な女性で、女性の文化グループを作るとか、剣術を習うとか、あの時代の女性としては簡単なことではないのに挑戦する女性として描かれていて。古典の中よりも、現代の観客が理解しやすい設定になっています。
男: 物語がシラノの中心ですよね。男性の小説。その中でロクサーヌのイメージをシラノの女性版として見るなら、彼らが愛し合わずにはいられないですね。手紙を受け取って。
女: そうするとロクサーヌとの愛の物語も実話なんですか?
男: もともとの名前がシラノ・ド・ベルジュラックです(ベルジュラックのシラノ)。ベルジュラックはフランス南西部地方にあります。電車を降りて200メートルも行けば鼻の大きな男の銅像があります。何しろ有名な人物だから。実際に勇敢で豪快な人だったそうです。ものすごい数の人たちと決闘したそうです。
[実際に1000回以上決闘したシラノ]
36歳で死にました。激しい人でした。フランスの作家エドモン・ロスタンがこの題材をロマンチックにロクサーヌと言うキャラクターを加えて小説にしたんです。それが現在私たちが映画や舞台で見る"シラノ"です。
[ふと思い出す]
男2: 僕たちになじみがあるのは2010年に公開された「シラノ探偵団」じゃないですか。僕はそれで初めてシラノを知ったんだけど。この映画とは何か関連性があるんですか?
男: 私が知る限りでは関係があります。その題名をつけるときに、シラノの物語を持ってきて背景のストーリーにして制作した作品です。映画の題名がすごく有名になったから、シラノが探偵だと思っている人がたくさんいますけど、元々シラノの話が有名だから、映画の題名に使われたんですよ。
MC: 映画の中でも恋愛を助けるじゃないですか。その探偵社が。映画では実際に少し鼻の大きな俳優さんが演じていたりしますが、舞台で見ると全然違和感ないですね。
ハナ: とても驚きました。リハーサルの時オッパ達が…!
[思い出すだけでも大笑い]
だけどほんとにいいキャスティングだったと思います。4人の俳優が自分の鼻のように…。
MC: リュ・ジョンハンさんをはじめ、チェ・ジェリム さん。
ハナ: 本当に自分の鼻みたい。正面から見るとまるで実物の鼻みたいで、横顔を見ると何かついているんだなと分かりますけど。
ヒョンギュンさんは、鼻を取っても元々鼻が高いです。
ギュヒョンさんは(笑)、なんでこんなに可笑しいんだろう。ギュヒョンさんもとても似合っています。
男2: オーディションの時にそういう基準があったんじゃないですか?
女: 鼻の似合う人を選ぼうとか。
ハナ: 彫刻像のように陰影が深い方達です。
MC: べ・イニョクさんも鼻が似合いそうですね。
ハナ: 似合いそう!
男: この作品にキャスティングされたいきさつが知りたいです。
ハナ: 当然オーディションを受けました。オーディションです。(笑)
[どんなことも楽しいナ・ハナさん]
女: いくつも主演をされたんですから、この頃はラブコールが来てるんじゃないですか?
ハナ: それでもオーディションを受けるのが正当だと思っています。何故かと言うと俳優がどういう風に表現するかわからないし、キャラクターに合わなきゃいけないですし、相手役との呼吸も合うか見なきゃいけないし。
MC: シラノに出演もされているリュ・ジョンハンさんがプロデューサーですよね。
男: 私たちが俳優としてよく知っているリュ・ジョンハンさんが、デビュー20周年の記念にプロデュースされた作品です。作曲家も有名な方です。ジキルとハイドのThis is the momentを作ったフランク・ワイルドホーン。
リュ・ジョンハンさんが、今回は舞台に立つのはやめようと思っていたそうです。今回はプロデューサーに集中しようと。けれど結局ご本人も出演されました。最後にもう一度だけやってみようかと出演を決められたと聞きました。
女: それだけシラノに魅力があると言う事ですね。
MC: それでは、それほど魅力的なシラノに愛されるロクサーヌの姿をもう少し見てみましょう。
(15:50)
[戦場で空腹に苦しむ軍人たち]
[食料を山ほど積み込んで戦場に現れたロクサーヌ]
男2: 本当に進歩的ですね。
女: すごく魅力的。
ハナ: このシーンが1番楽しいです。
実は1番私の性格に合ってるんです。
[ドレスに隠されていたロクサーヌのたくましさ]
[軍人たちの勇気を奮い立たせる女性、ロクサーヌ]
[シラノ ナンバー ♫栄光に向かって]
男: ネタバレはできないので詳しく話せないんですが、ロクサーヌがやってきてクリスチャンに会うんですが、別れることになるんですよね。
ハナ: そうなんです。
女: 今全部しゃべってますよね。
MC: 音楽の話がさっき出ましたが、シラノの曲は既に多くの人に愛されていますね。
男: 先ほど言ったように、作曲家が国内でも有名なフランク・ワイルドホーンさんです。ジキルとハイドも作った。作詞家のレスリー・ブリカッスはジキルとハイドの時にコンビだった方です。当然魅力的な音楽になりますね。この作品でも彼らの素敵な旋律に出会えます。
女: ハナさんが1番お気に入りのナンバーは何か知りたいですね。
ハナ: ロクサーヌが15年後にシラノを待ちながら、シラノのことを歌う、私が知っているシラノ、信じているシラノ、シラノはこんな人だと歌うのが、感動的だし心に響いて一番好きです。
MC: 視聴者の皆さんのためにナ・ハナさんが歌ってくださいます。
(19:00)