可哀想なカルロッタ | 韓国ミュージカルを 訳しまくるブログ

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韓国ミュージカル
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近頃はメモ付き写真アルバムとしても使用中。

カイさんとテギョンさんのファントムを見てきました。

2回ともスニョンさん演じるクリスティーヌだったので、ビストロシーンは初めて見るキム・ヨンジュさんのカルロッタに注目してみました。

クリスティーヌが緊張して歌い始める時はまだまだ余裕。馬鹿にして笑っています。

実力を見せ始めると皆が驚きます。この声はなんだろう?まぐれなんだろうか?いやそうではないらしい。素晴らしい歌声ではないか。そしてもちろんカルロッタも田舎者の衣装係が素晴らしい歌声の持ち主であることに驚きます。

歌の実力は否定しようがありません。バイオリニストが思わず演奏に加わり、周囲の人も一緒に歌って楽しみ始めます。カルロッタは焦ります。プリマドンナである彼女のことを気にする人は誰もいません。まるでクリスティーヌがスターではないか!

今度は怒りが湧いてきました。ここに自分がいるのに、みんなの目はクリスティーヌに向いている。しかも賞賛の目。こんな事が許せるでしょうか?

歌は相変わらず盛り上がっています。でも彼女の表情がスーッと消えました。感情の無い冷静な表情。頭の中では何かを忙しく計算しているかのようです。計略を練っているのでしょうか。

無表情の口元がゆっくり動き始めました。わずかに口角を上げてほくそ笑んでいます!何か心に決めたようです。

そしてそのまま人々を見ていた彼女の表情がまた変わりました。涙をこぼし始めたのです。まるでメソメソと泣くかのように。普段の迫力あるカルロッタとは全く違います。

それを見たら、カルロッタがなんだか可哀想になってしまいました。歌が好きで舞台に立ちたいと言う気持ちは同じなのに、クリスティーヌは持って生まれた才能で人々の称賛を浴び、心のままに歌声を響かせている。自分にそんな才能がありさえすれば、お金にものを言わせて地位を買う必要もないし、自分への賞賛を無理強いしたりしなくても済むのに…。


今までもカルロッタがいろんな表情をしているのは知っていましたが、最初から最後までずっと見ていたのは初めて。プチドラマを見せてくれたキム・ヨンジュさんに拍手を送ります👏👏👏