\時間のある方だけどうぞ/
文字通り4DXで揺さぶられた訳でもあるが、
そもそもの話として、
ゴジラ-1.0を成功した作品として見ていない人に、この話は無用だろう。
どんなに揺さぶられる要素を語ったとしても、冷めた反応や自論が返ってくるだけである。
趣向の異なる人の理解を得ることは考えていない。
ー参考比較ー
初代ゴジラーー動員 961万人/興収 1.5億円
シン・ゴジラー動員 569万人/興収 82.5億円(+米国 約2.7億円)
ゴジラ-1.0ーー動員 503万人/興収 76.5億円(+米国 約87億円)
ところで、映画の目標は当然のところ多くの集客にあり、
ゴジラ映画のターゲットは、一般的なファミリー層になる。
それで、昭和生まれの怪獣ゴジラを追う大人たちと、分かり易さを求める子供たちとが、一緒に映画を楽しめたなら、それはもう成功である。
さて、前置きが長くなったが、
ゴジラ-1.0が私を含め多くの人の心を揺さぶって、何度も映画館へ足を運ばせた理由をザックリと分析してみる。
それは、①人間ドラマと、②ビジュアルの完成度にある。
①人間ドラマ
怪獣映画では、世界観を成立させるために宇宙人や超能力者といった、無茶な設定の人物がねじ込まれ、登場人物のドラマが雑に扱われがちである。
もっとも、怪獣映画である以上、ある程度そう言う要素は必要である。
でも、ゴジラ-1.0にはそれがなかった。
“怪獣ゴッコ” を予想する私たちの期待を、良い意味で裏切ってくれた。
ゴジラ-1.0では、馴染み易い自然な人間ドラマの上に、ゴジラの脅威が成り立っていた。
だからこそ、何気ない日常が愛しく、儚く輝き、
彼らの感情に幾度も心揺さぶられるのである。
多少痒みを感じることはあっても、サイコパスでもなければ感情を共にできるだろう。
②ビジュアル
とは言っても、やはり怪獣映画である。
男の子と、かつての男の子にとっては、カッコイイ怪獣や演出、ワクワクするような兵器には期待するところである。
幻の戦闘機「震電」を始め、
天を突き刺すかのような背ビレと、荒々しい岩肌の脚で地面を踏み砕くゴジラは、
まさに男の子がシビレる造形だったのではないだろうか。
それらカッコイイもの同士の演出や決死の対決は、
伏線をキレイに回収するストーリーも相まって、本映画の一番の見所となっている。
よく見るとちゃんと脱出している敷島くんが愛しい。
そのような訳で、
非常にザックリではあるが、
ゴジラ-1.0が大衆の心を揺さぶった要因を分析してみた。
他にも、揺さぶられるポイントがそれぞれあるかもしれない。
酷評する人の中にも、単に作風が肌に合わないだけで、エンターテイメントとしては悪くなかった、という人もいるかもしれない。
いずれにしても、
大衆の反応は映画の成功を物語っている。
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