予約困難な薪焼ハンバーガーコース料理の店「atami」 | じきの食歴

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そんな美味なる料理やお酒の記録を食の歴史として記しておこう

じっくりと30分かけて薪火で温められたバンズに肉汁と卵黄と自家製ソース、そして和牛パティから溢れだす旨味が染み込み、カリリとした食感、ふかふかの食感、ジューシーな味わいと、一口で様々な情報が押し寄せてくる。
ここにたどり着くまでに出された4品は、このメイン料理に至るための前菜だったのだと改めて痛感した。

鈴田式や薪焼新神戸等の予約困難店を擁する末富氏グループが2023年12月25日にオープンした薪焼ハンバーガーのコース料理の店「atami」。
場所は、赤坂見附駅を出てすぐ斜め前のビルの1階で、夜は焚火料理の「時限堂」としての営業が行われている。
店内はコの字型のカウンター8席で、よくよく見かける壁に埋め込み式の薪窯とは別に厨房の中央に八角型の薪台もある。
そしてカウンター上には、スマホを置くための畳の台が設えられており、そこにはワイヤレス充電のマークが描かれている。
対応携帯であれば、食事中にも充電できるので便利だ。
ちなみにドリンクはQRコード読み取ってから注文する方式。
店内に案内されたら、シェフが中央の焼き台でバンズを温めていた。
高橋輝シェフはイケメンで、とても感じの良い若者。
お誘いしてくれた方が知り合いで、色々とお話をうかがいながら料理をいただけた。
今回出てきた料理は、下記のようなもの。

・薪焼き野菜を使ったクラムチャウダー
こちらは、ひき肉が入ったもので凝縮された野菜の旨味と共に、他所にはない味わいとなっていた。うん、かなり旨い。

・北海道水だこのカルパッチョ
ソースが独特で、聞くと根菜ベースとのこと。根菜らしい甘さと酸味がとても心地よい。

・ゆり根チップス
フライドポテトの変わりらしい。
先ずはそのままいただく。うん、ほっこりしてて美味しい。
続いて、付属のレモンソースでもいただく。これまたさっぱりして美味しくいただける。

・苺とブッラータチーズ
オリーブオイルが良いアクセントとなっている。苺は全体の流れを考慮して、甘さを抑えた酸味が強いものを選んでいるとのこと。この後のハンバーガーへと口の中を整えてくれる。

・薪焼ハンバーガー
バンズは、入店時からじっくり焼かれたもの。マヨネーズ、ソース、カット野菜、トマト、パティ、目玉焼き。
そして、ハンバーガーではバーガー袋を使って食べることが多いのだが、こちらはバーガー袋以外にビニール手袋も出る。これは便利だ。
途中から添えられた大根のピクルスは、薪鳥新神戸で出るものと同じものだろうか、途中でいただくのにちょうど良い。
うーん、これはかなりクオリティーの高いハンバーガーだ。

・デザート
木箱に入った自家製ミルクアイスと紅茶(アールグレイ)が出てくる。紅茶には、その場でオレンジピールが削りがけられる。
最後まで手抜きが無い。

コース量が6800円にOMAKASEの予約手数料を入れると7000円以上となるが、この内容なら納得の価格だった。

 

 

 

atamiハンバーガー / 赤坂見附駅永田町駅赤坂駅
昼総合点★★★★ 4.5